今年で2回目を迎えるマルチメディアイベント“ぱそまる'99”が30日から東京・江東区の東京ビッグサイトで開催された。ぱそまるとは、パーソナル・マルチメディアの略で、インターネットやパソコン、デジタルツールが実際の生活にどういうかたちで入ってくるのかを、より具体的なかたちで展示したり、実際に体験することで広くアピールするイベント。“家族ではじめるマルチメディア”というキャッチコピーやCGによるキャラクタを前面に押し出すなど、通常のパソコン関連イベントに比べ、より敷居が低く、親しみやすくなっているのが特徴だ。出展側も食品や旅行、化粧品など生活に身近な業種が多い。来場者のターゲットも初心者や女性、ファミリー層を狙っている。
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ジャストシステムは自社製ソフト『ももんがシリーズ』やHomeソフトで家族層にアピール |
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オンラインで割引クーポンを提供しているマクドナルドもブースを出した |
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全日空はオンラインでのマイレージ会員登録を実施 |
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資生堂はデジカメで撮影し、特徴を検出、最適なメイクを指南してサンプルをプリントアウトするサービスを展示 |
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銀行や証券会社も出展。オンライン取引の紹介をしていた |
展示はアプリケーションが中心。NECや日本IBMなど大手メーカーの展示もあるが、製品よりもサービス面、アプリケーションソフトで何ができるかといった体験あるいはアピール型のものが目立った。たとえば実際にインターネットに接続して何ができるのか、どんな情報が得られるのか、どんなショッピングができ、どんな料理やビューティ情報があるのかなどなど。たとえばホームページ上のレシピ情報を紹介する“クッキングステーション”(キッコーマンと明治製菓が協賛)、旅行や観光情報を検索できる“旅行・観光ビレッジ”や“TRAVEL
STATION”、女性に人気のあるパソコンを展示し、パソコンを使ったメイク診断やビューティ情報を検索できる“Women's
Garden on the Net”、VISAやNTTの電子マネーの体験コーナー、デジカメやCGソフトを使って実際にTシャツを作る“わくわくデジタル工作教室”など、多岐にわたっている。
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iMacを並べたキッズステーション。ゲームやお絵かきソフトを楽しめる。土足厳禁 |
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NECブースでは小学館の学習システム・ドラネットの体験セミナーが行なわれた。スケジュールが“ぱそまる”らしい |
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チビッ子もお父さんもいっしょにドラネットを受講中 |
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日本IBMのカルロくんはチビッ子たちとジャンケン大会。優勝チビッ子にはViaVoiceのカルロバージョンが |
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NETコミュニケーションズのブース。柔らかな雰囲気だが道化師が接続図を示しながら、「プロバイダーには入ってますか~」と絵違い風なトーク |
会場で目立つのは子どもの姿。夏休みであることも手伝ってか、特に子ども連れの家族が多い。iMacを並べた“iMacキッズパーク”で熱心にマウスを操ったり、ジャストシステムの家庭向けソフトのデモに参加したり、IBMのキャラクター・カルロとジャンケン大会をやったりと会場のあちこちから歓声が聞こえていた。
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アスキーはファミ通ブロスプラザを出展。グッズを販売した |
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アスキーのブースではカードゲームの対戦会も行なわれた |
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セガのキッズコンピュータ『ピコ』をパソコンで実現するリコーの『ぱそピコ』。 |
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会場内のスタンプラリーの端末。選挙のオンライン投票のアピールに絡めてある |
ウェアラブルデバイスを集めた“ウェアラブル・ライブ・フェア”やIntelが協賛する“ハートフルマルチメディア住宅”など、最新技術をデモする展示も見られた。
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透過型のタッチパネルに触れると映像の魚が集まってくる『バーチャル水族館』。ウェアラブルブースでの展示 |
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Intelが協賛するマルチメディア住宅には海外で公開された家庭用PCのプロトタイプも展示された |
