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CESA、東京ゲームショウ'99秋の開催概要を発表--ソフト開発支援ツールのコンファレンスを同時開催

1999年06月28日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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(社)コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会(CESA)は、9月17日から3日間開催される“東京ゲームショウ'99秋”の開催概要を発表した。

東京・銀座のヤマハホールにて発表を行なうCESA関係者
東京・銀座のヤマハホールにて発表を行なうCESA関係者



東京ゲームショウ'99秋は千葉・幕張メッセを会場に、9月17日からの3日間に渡って開催される。主催はCESAで、後援は通商産業省。協賛は、(株)セガ・エンタープライゼス、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント、任天堂(株)。

初日の17日は流通関係者や報道関係のみに公開される“ビジネスデー”で、一般公開日は18、19日の2日間となっている。開場時間は17日と19日が午前10時から午後5時まで、18日が午前10時から午後6時までとなっている。

テーマとコンセプトは2000年を意識

今回のテーマは“Coming Surprise~スゴイは、ここから”。これは西暦2000年を目前に、東京ゲームショウから世界に向けて、ゲーム産業の未来を発信していくという意味が込められているという。

“スゴイは、ここから”のコピーが入ったメインビジュアル。それにしても、20世紀FOXのロゴをパクったようにしか見えないのはいかがなものか“スゴイは、ここから”のコピーが入ったメインビジュアル。それにしても、20世紀FOXのロゴをパクったようにしか見えないのはいかがなものか



同時に発表されたコンセプトは“Network & Communication”。こちらは、パソコンを始め家庭用ゲーム機、携帯電話、デジタル衛星テレビなどの通信インフラが整い、ネットワーク化と情報コミュニケーション化が進行していることを念頭に置いたものだという。

ただコンセプトとは裏腹に、出展社のリストに携帯電話会社や衛星テレビ会社など通信関連企業の名前を見ることができない。この点について、東京ゲームショウ実行委員長の北上一三氏は、「今回のゲームショウは“Network & Communication”の端緒であり、時代を先取りするという方向であえて名づけた」と語っている。

東京ゲームショウ実行委員長の北上一三氏
東京ゲームショウ実行委員長の北上一三氏



今回の東京ゲームショウに出展する企業数は67社。これは前回の82社から15社の減少となっている。これについて北上氏は、「次世代プラットフォームが登場したことにより、ゲーム業界が移行期を迎えている」ことが原因であるとしている。

開発者向けのコンファレンスを併催

今回のゲームショウで注目されるのは、併催イベントとして開催される“CESAデベロッパーズカンファレンス東京1999(CEDEC TOKYO 1999)”だ。これは、前回まで5回に渡って開催されてきた“技術戦略説明会”に相当するものとなる。

CEDEC TOKYOは、幕張メッセに隣接した国際会議場を会場に、16日と17日の2日間に渡って開催される。展示会では、開発支援ツールのベンダーがさまざまなツールの展示を行なう。また、セミナーにおいてはグラフィックデザイン、プログラミング、プロデュースの3部門において、合計20以上のセッションが開催されるという。

コンファレンスの対象者は、プログラマーなどの開発関係者に加え、ゲームソフト制作を学ぶ学生も含まれるとのこと。展示会への入場は無料だが、CESAが会員各社に発行する入場券が必要となる。またセミナーは有料で、CESA非会員の場合1日券が1万円、2日間通し券が1万6000円となっている。

CESA専務理事の渡邊和也氏によると、CEDEC TOKYOは従来の技術戦略説明会を発展的に一新したものであり、コンベンションの形をまとって衣替えしたものになるという。渡邊氏は次世代機種構想やネットワーク関連技術が進展している現状を指摘し、CEDEC TOKYOは次の段階への基礎固めを目的に開催されるものと説明した。

CESA専務理事の渡邊和也氏
CESA専務理事の渡邊和也氏



なお、入場料は当日券が1200円で、前売り券が1000円。小学生以下は無料となっている。また、満70歳以上の入場者や要介護者向けには、500円の特別割引入場券が用意されている。前売り券の発売は、8月上旬に開始する予定。CESAでは期間中の入場者数について、3日間合計で15万人を目標としている。

  • CESA
  • 問い合わせ先:TEL.03-5512-3154

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