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【詳報】ビクター、AVアプリケーションを搭載し、A5サイズで厚さ18.8mmのWindows CE機を9月に発売

1999年06月22日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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『InterLink MP-C101』ボディーにはマグネシウム合金を使用
『InterLink MP-C101』ボディーにはマグネシウム合金を使用



日本ビクター(株)は、A5サイズで640×480ドットのDSTNカラー液晶ディスプレーを搭載し、厚さ18.8mm、重さ720gと薄型軽量のHandHeld PC『InterLink MP-C101』を9月上旬に発売すると発表した。OSにはMicrosoft Windows CE Handheld PC Professional Edition, Version 3.0を採用している。価格はオープンプライス。予想店頭小売価格は11万円前後としている。

ハードウェア

オプションのUSBキャプチャーカメラ(4分の1インチ25万画素CCD)を装着したInterLink
オプションのUSBキャプチャーカメラ(4分の1インチ25万画素CCD)を装着したInterLink



InterLinkは、Windows CE H/PC Proを採用したカラー液晶Handheld PCとしては初めて、単3アルカリ電池での駆動が可能となっている。薄型の筐体ながら、USBやPHS/PDCコネクター、モデム、PCカードスロットとコンパクトフラッシュスロットなど、他社の先行するHandheld PCが持つインターフェースはすべて備えている。

InterLinkの左側面。手前から、シリアル/外部ディスプレーコネクター、PHS/PDC、イヤホンマイク、DC電源、USB。本体とディスプレーのヒンジ部分に電池を収納する
InterLinkの左側面。手前から、シリアル/外部ディスプレーコネクター、PHS/PDC、イヤホンマイク、DC電源、USB。本体とディスプレーのヒンジ部分に電池を収納する



キーボードは16mmピッチだが、『;』や『@』など、右側にある一部のキーは幅が狭くなっている。キーボード右上には、各アプリケーションが1キーで起動できる『イチ押しキー』18キーが並ぶ。このイチ押しキーのうち、3つはユーザーがカスタマイズ可能なもの。イチ押しキーは電源が入っていない状態でも、直接アプリケーションが立ち上がるようになっている。

ソフトウェア

『AVリンクメール』
『AVリンクメール』



InterLinkでは、ビクターオリジナルのAVアプリケーションを多数搭載する点が特徴。電子メールソフト『AVリンクメール』では、ROMに搭載されている静止画取り込みソフト『スチルキャプチャー』、動画取り込みソフト『ビデオキャプチャー』などで作成したマルチメディアファイルを添付して送信できる。ビデオキャプチャーは、およそ20秒の音声付画像を、ビクターオリジナルの動画ファイル形式で、約100KBに圧縮する。Windows用のプレイヤーソフトを配布予定だが、Macintoshや他のWindows CEマシン用に提供するかどうかは未定。

『MDコントローラー』
『MDコントローラー』



このほかのオリジナルアプリケーションとしては、GIFアニメーション作成機能も持つ、レタッチソフト『ピクチャーパレット』、GM規格に準拠し、MIDIファイルの再生が可能な、初のWindows CE用ソフトシンセサイザー『ソフトシンセプレーヤー』(音色はビクターオリジナル)、キャラクターが踊りながら、任意のテキストをメロディー付きでラップ風に歌う、自動編曲・演奏・ボーカル合成アプリケーション『ラップンボイス』、同社のポータブルMDレコーダーと、アダプター(オプションで提供予定)を使って接続し、ディスク名やトラック名をキーボードから漢字で入力したり、曲順入れ替えなどが行える『MDコントローラー』がある。ラップンボイスは、声を音色データとしてMIDIファイルとして再生するもので、通常の音声合成とは異なる。

さらにバンドルされるソフトとして、鉄道経路探索ソフト『JRトラベルナビゲーター』、ファクスソフト『信乃助 for CE』、パソコン通信ソフト『信乃助 CE Term』、10円メールソフト『10円メールマスターCE版』などが予定されている。

InterLinkの主な仕様は表のとおり。



CPU
MIPS RISC CPU(型名、クロックは未公表)


メモリー
32MB(SDRAM)


ディスプレー
7.2インチ640×480ドットDSTNカラー液晶(6万色表示。バックライト、タッチパネル)


内蔵モデム
V.90対応56Kbps


インターフェース
シリアル/外部ディスプレーコネクター、PHS(32Kbps)/PDC(9.6Kbps)端子、USB、赤外線ポート(IrDA1.1、InTran-P)、イヤホンマイクジャック、PCカードスロット(TypeII)、コンパクトフラッシュ(TypeI)
電源 単3アルカリ電池×4、または単3ニッケル水素充電池×4
駆動時間 約3時間(アルカリ乾電池)、約6時間(ニッケル水素充電池)
駆動時間(通信時) 約1時間(アルカリ乾電池)、約2.5時間(ニッケル水素充電池)
サイズ 幅210×奥行き153×高さ18.8mm
重さ 約720g(単3アルカリ乾電池×4含む)


主なオプション製品

USBキャプチャーカメラ 3万円
VGAケーブル 8000円
PIAFSケーブル(NTTドコモ、アステル) 7000円
PIAFSケーブル(ビクター) 7000円
PDCケーブル 7000円
充電器(単3ニッケル水素充電池×4付き) 8800円
単3ニッケル水素充電池×4 2900円

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