(株)ニコンは、274万画素の大型原色CCDを搭載したレンズ交換式の一眼レフデジタルカメラ『D1』を、9月末に発売すると発表した。価格は65万円。
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一眼レフデジタルカメラ『D1』 |
主な特徴は以下の通り
●総画素数274万画素のCCD:23.7×15.6mmの大型原色CCDを搭載。有効画素数は266万画素(2000×1312ピクセル)。
●3D-デジタルマトリックス・イメージ・コントロール:1005画素のCCDセンサーをペンタ部分に搭載し、3D-RGBマルチパターン測光、TTLホワイトバランス、階調補正を総合的に制御。
●レンズ互換性:ほとんどのニッコールレンズや、ニコンのアクセサリー製品と互換性がある。ただし、非縮小光学系のため、実際の撮影画角はレンズ表記の約1.5倍相当(35mm判換算)となる。
●高速性:シャッタースピードは、最高1万6000分の1秒。スピードライトと組み合わせた場合も500分の1秒のシンクロ撮影が可能。また、毎秒4.5コマで最大21連写が可能。レリーズタイムラグは約0.058秒。画像の記録時間は約1秒。
●IEEE1394搭載:外部インターフェースにIEEE1394を装備し、転送速度は400Mbps。
5点測距のオートフォーカスやダイナミックAFモード、予測駆動フォーカスを搭載。ホワイトバランスは、オート以外にマニュアル6種とプリセットホワイトバランスが使用可能となっている。撮像感度は、ISO
200、400、800、1600相当。背面には2.0インチで12万画素の低温ポリシリコンTFTモニタを搭載し、ヒストグラムを表示可能。
記録媒体はコンパクトフラッシュカードのType I/IIに対応。記録モードは、圧縮記録方式として圧縮率4分の1、8分の1、16分の1のJPEGと、非圧縮方式として、8bitYCbCr-TIFF、8RGB-TIFF、12bitRawが用意されている。
本体サイズは、幅157×高さ153×奥行き85mmで、重量は1.1kg。発売は9月末を予定しており、価格は65万円。付属品は、ビデオケーブル、ネックストラップのみ。レンズ、バッテリーは別売り。
オプションとして、リチャージブルバッテリー『EN-4』(6万円)、クイックチャージャー『MH-16』(2万6000円)、ACアダプタ『EH-4』(1万2000円)、IEEE1394ケーブル『SC-D1』(6000円)などが用意されている。
また同社は、デジタルカメラD1にも使用可能なAF一眼レフカメラ用交換レンズ『AF-Sズームニッコール
ED17~35mmF2.8D(IF)』、一眼レフカメラ用交換レンズ『PCマイクロニッコール
85mmF28D』、AF一眼レフカメラ用スピードライト『ニコンスピードライト
SB-28DX』を発表した。
『AF-Sズームニッコール ED17~35mmF2.8D(IF)』
AF-Sズームニッコール ED17~35mmF2.8D(IF)は、AF一眼レフカメラ交換用レンズ。焦点距離17~35mm。最大口径比1:2.8。画角は104度~62度撮影距離目盛は∞~0.28
。デジタルカメラD1に装着した場合、焦点距離は25.5~52.5mm、画角は79~33度に相当する。発売は9月末を予定しており、価格は未定。
『PCマイクロニッコール 85mmF28D』
PCマイクロニッコール 85mmF28Dは、シフトやティルト機構を持つ中望鏡マクロレンズ。焦点距離85mm。最大口径比1:2.8。画角は28度30分。撮影距離目盛は∞~0.39。シフト量プラスマイナス12.4mm、ティルト量プラスマイナス8.3度。デジタルカメラD1に装着した場合、焦点距離は127.5mmに相当する。発売は9月末を予定しており、価格は未定。
『ニコンスピードライト SB-28DX』
ニコンスピードライト SB-28DXは、同社のスピードライトSB-28をデジタルカメラD1と連動可能にしたもの。ガイドナンバーは最大50(85mm時で、ISO100表示。20度時)。発光間隔は最短約6.5秒。発光回数は150回以上(マニュアル発光で、単3形アルカリ乾電池使用。20度時)照射角度は焦点距離18~85mmのレンズ画角に対応。発売は9月末を予定しており、価格は6万円。
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左から『PCマイクロニッコール 85mmF28D』、『AF-Sズームニッコール ED17~35mmF2.8D(IF)』、『ニコンスピードライト SB-28DX』 |
映像事業販売統括部ゼネラルマネジャーの平井秀始氏は、「'99年の日本国内でのデジタルカメラ市場は、200万台といわれ、200万画素を超えるモデルのシェアは約30パーセントとなっている。今後もこの市場は伸び、一眼レフのデジタルカメラ市場は、D1の発売をきっかけに拡大していくだろう。D1のターゲットとしては、まず即時性を追及する報道機関や、大量の制作物を処理する広告関連企業などを考えている。今後は、高性能・低価格を売りに、新しいマーケットを創造していく」と述べた。
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映像事業販売統括部ゼネラルマネジャーの平井秀始氏 |
