6月1日から5日までの5日間、台湾貿易センターと台湾コンベンションセンターにおいて、台湾で最大規模の展示会として知られる“COMPUTEX
TAIPEI”が開催されている。今年は900社以上がブースを出しており、会場は熱気に包まれている。
今回の目玉としては、Intelの新チップセット『i810』を搭載したマザーボードや、PC/133(フロントサイドバスクロック133MHz)対応マザーボードなどが挙げられるが、多くのメーカーが展示しており、目新しさは少なかった。その中で唯一目を引いたのが、MSIのi810搭載マザーで、AMRコネクターとPTIコネクターを並べて搭載している製品である。また、まもなく登場すると言われるAMDの次期ハイエンドCPUである『K7』に対応したマザーボードに関しては、Asustek、Biostar、FIC、GigaByte、MSIの5社が開発を行なっていることが判明し、少なくともBiostarとGigaByteはサンプルボードをすでに作っていることが明らかになった。
MSIのi810マザーにはAMRとPTIの2つのスロットが用意されており、対応カード『MS5964』も合わせて展示していた |
今日、最もホットなニュースのひとつは、パソコン用プロセッサーの分野から撤退を表明した米National
Semiconductor社傘下のCyrixが、Socket370対応プロセッサーを展示していたことだ。National
Semiconductorはこのプロセッサーについてコメントを控えているが、あるマザーボードメーカーによると、このCPUは8月にはリリースされ、価格は同等性能のCeleronを大幅に下回るという。動作クロックや2次キャッシュの有無どころか名称も明らかにされていないが、Intel互換プロセッサーメーカー最後発のRise
Technologyの『TIGER』とともに、Socket370対応CPUもにぎやかになりそうである。
CyrixのSocket370マザー。Biostarのブースにて撮影 |
Rise TechnologyはmP6、mP6II、TIGERの展示を行なっていた。写真はmP6-366 |