【INTERVIEW】明日インターネット受付開始! ソニーの世界初ペットロボット“AIBO”--「予想以上の反響にびっくりしています」開発担当大槻氏
1999年05月31日 00時00分更新
――第2弾、第3弾という話が出たので、早速お聞きしたいのですが、第2段はいつ頃でてくるのでしょうか。
「とりあえず、5月11日の発表当日の皆さんの反応から、今回の第1弾は成功するだろうと思っています。それ以降については、ノーコメントです」
――なぜ、インターネットを介しての販売方法を選択したのですか。
「本来、このロボットは、実際に動いている様子を見ないとなかなか魅力が伝わりにくいものです。ですから、インターネット販売は必ずしもこの製品には適していないと思っています。今回は、始めての試みであり、消費者からのフィードバックが欲しかったので、フィードバックを得るにはインターネットを介した販売が最適であると考えました」
「今後は、このフィードバックを検討しながら開発を進めていきたいと思っています。例えば、猫型ロボットが欲しいという要望が多ければ、もちろん検討していきますよ」
――今回、PCカードスロットもついていないですよね。
「はい、もちろん将来的にはPCカードスロットを装備したいですね。社内では、無線LANにつないで、“AIBO”に内蔵したCCDカメラから映像を飛ばし、犬の視点を観察するという、AIBO版“PeepHole”実験をしたりしてますよ」
――そうしますと、いろいろな可能性を“AIBO”は秘めているわけですね。例えば、電子メール機能と連携させたりできないのでしょうか。
「このロボットは、いろいろな可能性を持っています。“OPEN-R”のアーキテクチャーで対応できますし、将来的にそのような機能を装備したロボットもでてくるかも知れませんね。発表後、そういった内容の問い合わせが殺到しています。ですが、まだまだこれからという発展途上の製品ですから。まず、基本の土台部分を作り込むための開発から取り掛かっていくつもりです」
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――最後に価格についてお聞かせください。“OPEN-R”発表当初、実際に製品となった際の価格は「日常家庭への普及を目的としており、お年玉で買えるぐらいの値段を想定している」と述べていらっしゃいましたが……。(実際の価格は25万円!) |
「確かに、昨年の発表では、『21世紀までには市場に投入する予定』、そして『製品はお年玉で買えるくらいの価格』と言いました。その内、1つの条件は守ったわけですから(笑)。確かに、お年玉相当の値段ではないですよね。ですが、これまでのロボットの価格と比べれば破格に安いはずです。将来的には、この条件を満たせるよう努力します。21世紀までには、まだもう少しありますからね(笑)」
