米AOLと米ネットスケープ・コミュニケーションズ社は、AOLの買収提案に対して、現地時間24日、両社が合意したことを明らかにした。米ネットスケープの株式1株に対して、AOLの株式0.45株を割り当てるというもので、買収総額は42億1000万ドル(約5050億円)にのぼる。買収完了は、'99年春を予定しており、米ネットスケープ社はAOLの一部門となる。
また、同日、AOLは米サン・マイクロシステムズ社と戦略的提携を締結したことも発表した。両者は今後、企業向け電子商取引ソフト、およびJavaを利用したインターネット関連ソフトを共同で開発するとしている。企業向け電子商取引ソフトに関しては、米ネットスケープ社が開発してきたソフトも含まれている。
AOLはこれまで、同社のパソコン通信用の専用ソフトのうち、ブラウザーとして、米マイクロソフト社のInternet
Explorerを改良したものを使用してきた。しかし今回、米ネットスケープ社を買収したことにより、アンチ・マイクロソフトの旗幟を鮮明にした。また、アンチ・マイクロソフトの旗手であった米サンにとっても、強力な援軍が現れたといえそうだ。
米サン・マイクロシステムズ本社(現地時間24日午後撮影) |