開場の11時前にはぴたりと止まった雨も、その後は降ったり、止んだり。あいにくの空の下、“'98
Internet Show in 秋葉原”がスタートした。本日から20日まで東京・秋葉原の駅前広場でインターネット関連の催しが行なわれるほか、期間中、電気街の各ショップでも記念セールが実施される。
駅前広場では、PCメーカーや通信関連企業など30社以上がブースを設営。やはり、発売まであと8日と迫ったWindows98に対する関心は高く、悪天候にもかかわらず“Windows
98 Zone”のブースは、食い入るようにデモを見つめる人で溢れていた。このブースには、実際にWindows98に触れられるコーナーもあり、7月25日の発売前にひと足早く体験することができる。
左から、三洋電機、DDIのブース。 |
メインステージでは、本日午後一番のセッションとして、マイクロソフト(株)の古川亨会長と(株)デジタルガレージの伊藤譲一社長がトークショーを行なった。古川氏が「最近のユーザーの傾向として、“仮想ホームページ”とでも呼べるコンテンツが入ったCD-ROMに興味を持って、インターネットを始める人が多い。特定のコンテンツを求めてインターネットユーザーになるケースが増加している」と指摘。「ポイントはインターネットの接続速度など技術面の強化ではなく、いかに面白いコンテンツを揃えるかだ」と伊藤氏が応じた。
出し物のメインとなっていたのは、やはりWindows98搭載PCだ。
(株)日立製作所は、本日発表したばかりのWindows98搭載『Prius』シリーズ(デスクトップPC6モデルとノートPC3モデル。詳しくは、http://www.ascii.co.jp/ascii24/issue/980717/hard01.html)を展示。発売は7月25日(一部8月29日)。
ソニーのブースは、もちろん『VAIO』一色。7月25日に発売されるWindows98搭載モデルなどに並んで、VAIOとDVD-ROM DiscmanをつなぐMPEG-2デコードカードなども参考展示されていた。 |
(株)東芝は、7月25日発売の『DynaBookSS PORTEGE 6000』や、本日発売の『LibrettoSS 1000』をパントマイムで紹介。 |
日本電気(株)のブースでは、落語家・三遊亭五九楽さんがWindows98を解説。「USBって奴は本当に便利ですなあ。あたしもさっき知ったんですけどね」。 |
“Windows98 Partner Zone”では、Windows98に対応したゲームの数々を実際に体験できる。写真は、Windows98と同時に発売されるマイクロソフトのゴルフゲーム『Golf98』。 |
(株)日本経済新聞社のブース“Reader's Cafe”でひと休み。10問のインターネットクイズに全問正解すると賞品がもらえる。 |
Windows98関連の展示が目立つ場内だが、もちろんそれだけではない。そんな中でひときわ多くの観客を集めていたのが、日本電信電話(株)のブース。主役はこちら、“モバイル3人娘”。
ブース内にあるモバイル機器を使って、彼女たちに質問を送ったり、DJに好きな曲をリクエストしたりできる。 |
NTTのブースは参考出展も豊富。標準化が進められている通信規格“W-CDMA”やマルチメディア符号化規格“MPEG-4”を見据えた製品群を展示している。(左)いずれもTV電話やインターネットが利用できるモバイル機器。(右)デジタルカメラを搭載したノートPCがベースの『MPEG-4 ビデオホン』。 |
メインステージでは連日、Windows98のデモやゲーム大会、チャリティーオークションなどが行なわれる。また、インテル(株)は、期間中毎日、14時45分から15時までの15分間、ショータイムを実施。オリジナルキャラクターの“Bunny
People”がステージ上で踊る“ショータイム”あり、同社商品が当たる“じゃんけん大会”ありで、盛り上がりを見せていた。PentiumII-400MHzと従来のMMX
Pentium-233MHzを比較したデモンストレーションも行なわれ、ちなみに、PentiumIIの処理速度はMMX
Pentium-233MHzの約2.5倍であった。
Bunny People |
各社ゲームやデモに工夫を凝らしており、ふらっと立ち寄っても楽しめる。1、2時間も歩いてみれば、これくらいの景品はもらえるだろう。
(報道局 浅野広明、降旗敦子)
http://www.akihabara.or.jp/index.html