シーラス・ロジック(株)は、シングルチップのDVDドライブ用コントローラー『CL-CR3700』を発表した。価格は1万個ロット時の単価が22ドル(約2800円)。DVD-ROMドライブおよびDVDプレーヤー市場向けで、4月にサンプル出荷が行なわれ、第3四半期にも量産出荷を開始する。
チップ内部に、PRML(partial-response-maximum- likelihood)データチャネルや、RFアンプ、サーボ・コントローラー、DVD
ECCなどを搭載。DVD-ROMドライブ用にATAPIインターフェース(UltraATA)をサポートし、DVD-ROMドライブでは最大4.5倍速、CD-ROMドライブでは最大32倍速まで対応する。また、DVDプレーヤー用にプログラミング可能なMPEG-2オーディオ/ビデオデコーダー用のインターフェースを搭載する。
同社製のCD-ROM/CD-RコントローラーおよびDVD製品とファームウェア上の互換性を持つなど、同製品を採用することで、コストの低下やシステムの高効率化、開発期間の短縮などが図れるとしている。0.35μmCMOSプロセスを採用し、3.3Vで動作。パッケージは208ピンのVQFP(Very
thin Quad Flat Package)。
同社では、同製品について「コスト、パフォーマンスの両面で市場に強いインパクトを与えられる」と語り、DVD市場での展開を強化していくほか、今年中にも0.25μmCMOSプロセスを採用した製品の市場投入を図り、将来的には0.18μmCMOSプロセス製品も予定しているという。(報道局 井上哲郎)
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