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【CeBIT'98】世界最大の情報通信産業の国際見本市が開幕

1998年03月19日 00時00分更新

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 世界最大の情報通信産業の国際見本市といわれる“CeBIT'98”が、現地時間19日から25日まで、ドイツのニーダーザクセン州ハノーバー市で開催される。

 会場は、2000年のハノーヴァー万博が開催される“国際見本市会場”。同会場の敷地面積は96万平方メートルと、幕張メッセの約13倍。“CeBIT'98”では59ヵ国、7200社以上が出展、1週間で60万人を越える来場者が見込まれている。

 



 開幕前日の18日午後6時の時点でも、会場内の各ブースの設営が完了していない企業も多く、会場内では、急ピッチで設営作業が進められていた。

 また、ハノーバー市の中心部にある国際会議場では、ヘルムート・コール独首相などを招いて前夜祭が開催された。米IBM社のLuis V. Gerstner会長兼CEOに続いて講演を行なったコール首相が、冒頭「ハノーバーにお招きいたたぎありがとうございます。また、来年も呼んでくれるとありがたいのですが……」と述べると会場内は大爆笑。というのも、CeBIT'98が開かれているニーダーザクセン州は、コール首相が所属するCDU/CSU(キリスト教民主/社会同盟)のライバル政党SPD(社会民主党)の勢力が強い地域。そして、コール政権は、ドイツ国内の高い失業率が原因で支持率が極めて低いため、この秋に行なわれる総選挙でSPDが勝利するとみられており、コール氏が首相として来年もCeBITで講演を行なう可能性はきわめて低い。にもかかわらず、「また来年も……」と述べたために、会場内は大爆笑となったのだ。

 コール首相は、講演の中で、ドイツの高い失業率、特に若年層の高失業率を反映してか、「情報通信産業は、若い人たちにとって、雇用、教育、研究などさまざまな面で、きわめて有益である」ことをしきりに繰り返した。また、「情報通信産業を、輸出産業に転換し雇用を創出したい」と述べると場内から拍手が起きるなど、ドイツの停滞する経済状況と、それを打開するための武器としての情報通信産業への期待を伺わせる講演だった。

 



 講演の後は、会場を移して立食パーティー。パーティー会場の一角には、コール首相氏らVIPが食事をするための席が設けられていた。

 CeBITの会場には、一般の入場者はお金を払っても入ることができなくなっており、CeBITはメーカーとバイヤーがその場で商談を行なう場所と位置づけられている。各国のバイヤーたちのシビアな目で、商品の比較検討がなされるために、商品ごとの人気の優劣は、開幕から2~3日ではっきりついてしまうと言われている。CeBITで新商品を発表するメーカーも多く、バイヤーたちの人気の有無も交えつつ、随時レポートをお送りしたい。(報道局 佐藤和彦)

http://www.cebit.de/

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