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米コンパック社のEckhard Pfeiffer社長兼CEOが来日し記者会見

1998年03月11日 00時00分更新

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 米コンパックコンピュータ社の社長兼CEOのEckhard Pfeiffer(エッカード・ファイファー)氏が、本日東京で開催された“コンパック・エンタープライズ・コンピューティング・フォーラム”で基調講演を行なうために来日。講演後に記者会見を行なった。

●Eckhard Pfeiffer氏のコメント



 「第1四半期の業績悪化は、流通上の問題とパソコンの価格低下によるもの。'98年は台数ベースで40パーセントもの伸び率を示しているため、流通チャンネルにボトルネックが生じてしまった。今後は、流通在庫を増加させて消費者の求めにすぐ応じられるようにすることと、広告宣伝活動により、第2四半期は回復に向かう」

 「米DECの買収に関し、先週金曜日に米連邦取引委員会(FTC)から、情報の提供を求められた。われわれも、米DECもこの求めにすぐ応じるつもり、第2四半期中に合併を終えるという当初の見通しには、大きな遅延は発生しない」

 「世界全体のPCマーケットの拡大は、過去2~3年に比べてスローダウンしている。アメリカは競争がますます激しくなっており、自然に需要が発生しているのではなく、メーカーがユーザーに売り込んでPCを買ってもらっている状態。ユーザーもメーカーが値下げするのを待って購入するようになっている。経済不安に揺れるアジアは、今年は成長は見込めない。今年の出荷台数は、前年並みか若干のマイナスになるのではないか。その他の地域では、ヨーロッパはようやく回復に転じ、今年は順調。ラテンアメリカも若干の伸びを示すだろう」

 「コンパックは、“世界で最高のコンピューター会社”を目指すが、そのモデルはIBMではない。何が最高かの定義は固まっていないが、ユーザーがコンピューターを買うときと、保有するときに、最高の満足を得られる会社を目指す。これこそが、シェア増大の原動力となる。コンパックでは、年2回、1回に2週間をかけて数千人の顧客にアンケートを行ない、常に顧客満足度を測定し、サービスの向上を図っている」

 また、同社の日本法人であるコンパックコンピュータ(株)は、'98年度から開始する、日本での新しい販売・サービス体制を明らかにした。コンシューマー向けのパソコンに関しては、1月に提携したキヤノン販売(株)と共同でマーケティング・製品開発を行ない、販売はキヤノン販売に全面的に任せることをすでに発表している。

 一方、企業向けユーザーへの販売では、今までディーラー経由の間接販売が主体であったが、'98年度には、旧・タンデムの営業マンとSE合わせて320人を中心に、直販を行なう営業部門を新設する。また、企業ユーザーがベンチマークテストを行なえる“エンタープライズ・ソリューションセンター”の新設や、24時間365日の保守サービス体制の構築なども実施する。旧・タンデムの営業マンやSEを投入し、“サポートが弱い”という旧・コンパックの弱点を克服するのが狙い。(報道局 佐藤和彦)

http://www.compaq.com/
http://www.compaq.co.jp/

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