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NTT-AT、次世代移動通信システムに関するシンポジウムを開催

1998年03月11日 00時00分更新

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 NTTアドバンステクノロジ(株)(NTT-AT)は、シンポジウム“次世代移動通信システムが拓くモバイルマルチメディア社会”を開催した。世界各国で標準化が進められている次世代移動通信システム“IMT-2000(International Mobile Telecommunications 2000)”をテーマとし、標準化の進捗状況、日・米・欧によって提唱される規格の相違などが説明された。



 移動通信システムは、アナログ信号を用いた第1世代、デジタル信号を用いた第2世代と進化を遂げ、IMT-2000は、映像や音声を含むマルチメディアデータ通信が行なえるだけのデータ転送速度を持ち、世界各国で同一のサービスが受けられる第3世代システムとして期待されている。ITU(国際電気通信連合)が中心となって標準規格を策定しており、最大2Mbpsのデータ転送速度を確保すること、2GHz帯で230MHz幅の電波を使用することなどで合意している。

 通信規格の標準化は、“世界各国で同一のサービスが受けられる”という第3世代の必須条件である。現在、標準規格の候補としてW-CDMAが有力視されているが、提案するスペックが地域により異なり、どこにお互いの接点を見出すかが課題となっている。日本と欧州の提唱する規格が比較的近いのに対し、米国では、ITUの推奨する電波帯域ですでにPCS(Personal Communication Services)という第2世代無線通信サービスを開始しており、接点を見出しづらいのが現状だ。

 また、日本、米国、欧州で主な課題となっているのは、第2世代との互換性。現在、第2世代として、日本ではPDC(TDMA方式)、欧州ではGSM(同)、米国ではD-AMPS(同)、IS-95(CDMA方式)などが主な通信規格として採用されているが、第3世代との互換性は直接普及率にも関わってくるだけに、各国とも譲れないところではある。

 ITUは6月に各国の提案を打ち切り、'99年3月にIMT-2000の基本スペックを決定、'99年中に標準化を完了したいとしている。日本では、(社)電信電話技術委員会(TTC)や(社)電波産業会(ARIB)がまとめた規格を電気通信技術審議会で検討し、ITUに提案するという流れになっており、IMT-2000のうち、最大384Kbpsのデータ転送速度を持つ“ステップ1”のサービス開始は2001年、最大2Mbpsの“ステップ2”のサービス開始は2003年を予定している。(報道局 浅野広明)

http://www.ntt-at.co.jp/

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