米オラクル社と、米i2テクノロジーズ社は'97年11月に全世界における共同開発・販売の契約を締結した。3月2日に、i2テクノロジーズ・ジャパン(株)が日本オラクル(株)と提携した旨を発表したが、共同事業の詳細が日本オラクルより本日発表された。
原料の調達から製品の販売までの流れのサプライチェーンにおいて、効率的な生産・販売活動のための意志決定支援を行なうi2テクノロジーズ・ジャパンのサプライチェーン・マネジメントソフト『RHYTHM
Factory Planner』、『RHYTHM Advanced Scheduler』、『RHYTHM Supply Chain Planner』、『RHYTHM
Sequencer』、『RHYTHM Demand Planner』を『Oracle RHYTHM』製品として製造業向けに販売する。コンサルティング、導入研修、保守サポートなども共同で行なう。またRHYTHM
Factory Planner、RHYTHM Advanced Schedulerを基幹業務ソフト『Oracle Applications
R10.7
生産管理システム』と統合する。同製品により、納期回答、プランニング、スケジューリングなどの効率がアップし、TCOの削減、顧客満足度の向上、製品の競争力の強化が可能になるという。
日本オラクルでは、アプリケーションビジネスに今後力を注いでいくことを記者発表の場で改めて示した。オラクル社の年間の売上約70億ドル(約8890億円)のうちアプリケーションの売上は約15億ドル(約1905億円)を占める。同社によると、ERP(Enterprise
Resource Planning)ソフトでは独SAP社に続き、世界第2位。3年後にはアプリケーションの売上を全体の売上の約3割まで引き上げたいという。日本では、アプリケーションの売上は全体の1割以下。3年以内にこちらも全体の約3割にしたいという。
「SAPを検討している客よりOracleを検討する客のほうがはるかに多い」(佐野力代表取締役社長)。
「現在3ケタの見込み顧客がいる。多くの顧客がSAPとコンペの状態だが、営業の数や販売戦力でSAPに勝る」(吉田明充常務取締役アプリケーション統括本部長)。
「製造業ではベストのアプリケーションでSAPに先んじるつもりだ」(米オラクル社 Raymond
J.Lane社長兼最高執行責任者)
と、No.1への自信をみせた。(報道局 若名麻里)
http://www.oracle.co.jp/