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日本オーチスが世界一高いエレベーター試験塔を完成

1998年02月18日 00時00分更新

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 日本オーチス・エレベータ(株)は、同社が世界最速、世界最大容量と謳う高層ビル用エレベーターを開発(現在稼働中の世界最速エレベーターは、横浜ランドマークタワーの分速750m)、同時に世界一高いエレベーター試験塔『オーチス芝山テストタワー』(地上39階、地下6階、地上高154.2m)を2月19日に千葉県山武郡芝山町に竣工すると発表した。

 



 同高層ビル用エレベーターは、積載量1800kgのシングルデッキで分速900m、ダブルデッキで積載4500kg、分速600mで、それを実現するために世界最速対応のロープ巻き上げ機、新型非常止め装置、新制御システムなど、新しい技術が使われているという。4月1日より受注を開始、2~3年で300件の受注を同社は見込んでいる。

 試験塔は、非常止め装置の落下テスト、超高速での実機テスト、大積載量の走行実機テストのほか、ロープがなく水平にも走る次世代の“ロープレスリニアエレベーター”の実験もできるという。実用化は、電力消費量などの問題であと20年ほどかかるのではないかと同社では考えている。

 この高層ビル用エレベーターの開発と、試験塔の建設の背景には、以下の点が挙げられると同社代表取締役社長、小本允氏は述べた。

 「年々アジアでの高層ビル用エレベーターの需要が増えていること、また、高層ビル用エレベーター(50階以上)というのは、ふだんみなさんがお使いになっているエレベーターに比べ、エレベーター業界ではマイノリティーだが、こういった技術により、オーチスという会社の存在感を示し、波及効果をもたらすであろうこと、お客様にもいい印象をもっていただけると考えております」と、経済効果を期待している。

 同社を含めたオーチスグループは、世界最高層ビル上位10件の内、6件のエレベーターを製造しており、世界におけるシェアも84パーセントを占めるという。日本でのシェアは、同社の推定値によると、'97年現在で、エレベーターとエスカレーターが11.8パーセント、ホームエレベーターも含めると15パーセントだという。日光華厳の滝、恵比寿ガーデンプレイス(360m、同社では現在最速)のエレベーターに使われている。なお、高層ビル用エレベーターの実機実験は、8月に新設試験塔で行なわれるという。(報道局 酒寄公子)

http://www.otis.co.jp/

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