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富士通、ISDN回線を使った『在宅ケア支援システム』を発表

1998年02月05日 00時00分更新

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 富士通(株)は『在宅ケア支援システム』を発売、15日から出荷する。基本的にはテレビ電話システムを応用したもので、医療機関や緊急対応施設などに置かれたセンター制御装置と遠隔地に住む高齢者宅にある端末制御装置との間をISDN回線で結び、テレビ電話を使って会話できるようにした。音声や画像データのほか、専用の血圧計や尿糖チェッカをユーザー端末に接続すれば、計測数値を医療機関などへ送ることができる。



 医療機関や緊急対応施設などに置かれるセンター制御装置は、同社製パソコン『FMVシリーズ』にビデオキャプチャーボード、固定型カメラ、マイクを接続、専用制御ソフトをインストールして使用する。専用制御ソフトはWindows95上で動作し、テレビ電話の送受信、端末側カメラの操作、端末からのデータ受信が可能。

 高齢者、要介護者宅などに設置される端末制御装置は、パソコンをベースに不要な機能を省き、テレビ電話専用端末となっている。家庭用テレビの上にカメラを置き、専用キーボードを使って医療機関や緊急対応施設などへ接続、音声、動画などを送信する。動画表示はテレビで、音声入力は専用キーボードに内蔵されたマイクから行なう。キーボードは高齢者でも使いやすいようボタンの形、色が工夫されている。テレビ電話を利用するときには一度短縮ダイヤルに登録しておけば、ボタンを押すだけで自動的に接続するようになる。また、音声だけでなく画像も送るかどうかはユーザー側が自由に選択でき、画像の質を通常モード(1秒当たり10~15枚送信可能)のほか、画質優先の“きれい”モード(1秒当たり7枚送信可能)に切り替えることができる。

 同社ではこのシステムを導入することで、遠隔地に住んでいたり、外出が難しい高齢者などが、家に居ながらにして専門家のアドバイスや診断を受けることができるようになる。また、このシステムを使って医師の診断を受ければ、病院へ行かなくともインシュリン投与や在宅酸素療法など在宅医療が受けられるようになるとしている。

 同システムの価格はセンター側装置が214万円から、ユーザー端末は65万円から。“緊急通報機能”などのオプション機能を追加する場合や、設置、メンテナンスなどを同社に依頼する場合には別途費用が必要となる。また、DSU、ターミナルアダプターなども必要。同社では、主に自治体などに販売していく予定で、年間200団体、3000端末の発売を見込んでいる。また、今後は同システムの手話分野での応用も考えているとのこと。(報道局 市川美穂)

http://www.fujitsu.co.jp/

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