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マイクロウェア・システムズの新社長に石橋繁宏氏が就任

1998年01月07日 00時00分更新

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 組み込み用リアルタイムOS専業大手の米Microware systems社の日本法人であるマイクロウェア・システムズ(株)は、7日付けで新社長に石橋繁宏オートデスク(株)元会長が就任したことを発表した。これまで同社社長だったKenneth Kaplan米国本社社長兼CEOは、代表権のある会長に昇格する。

 また、アドビシステムズ(株)のセールス・アカウント・マネージャーだった杉村弘道氏が、同社の取締役セールス・マーケティング本部長に就任する人事もあわせて発表した。

 石橋繁宏氏が、'97年12月末まで会長を務めていたオートデスク(株)は、CADソフトでは世界最大の米Autodesk社の日本法人であり、杉村弘道氏が在籍していたアドビシステムズ(株)ともに、同社との取引関係は無く、今回の人事は、米国本社主導のヘッドハンティングによるものと見られている。

 米Microware Systems社は、CS放送のチューナーなどのデジタル・セット・トップ・ボックスや、産業用ロボットなどに組み込んで使用するリアルタイムOSの専業大手。日本においても、同社製のリアルタイムOSを組み込んだCS放送用チューナーを、今夏にも販売する計画があり、今回の人事によってマーケティングや販売面を強化するのが狙い。

 Kenneth Kaplan会長は、「日本は、マイクロウェア全体のビジネス戦略にとって重要拠点であり、今回、経験の深い2名を陣容に加えたことで、さらに日本市場への参入を深めていきたい」というコメントを発表している。

 石橋繁宏氏は、'40年大阪府生まれ、'64年早稲田大学第1理工学部卒、同年日本電子(株)入社、'72年に日本電子(株)を退社後、米JEOL社、テキサス・インスツルメント・アジア・リミテッドなどを経て、'80年BURR-BROWN JAPAN入社、同社社長および米BURR-BROWN本社副社長を兼務、'93年BURR-BROWN JAPANを退社し、オートデスク(株)社長に就任、'97年7月にオートデスク(株)会長に就任。

 また、杉村弘道氏は、セイコー電子工業(株)、(株)トーメンエレクトロニクスなどを経て、'94年にアドビシステムズ(株)に入社している。(報道局 佐藤和彦)

http://www.microware.com/

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