“Exchange Conference'97”は、午前中に『Exchange Server5.5』の詳細、午後には“システム構築・運用セッション”と“アプリケーション開発セッション”に分かれ、セキュリティーやBackOfficeなどの連携ソリューションの講演が行なわれた。
Exchange Server5.5は、『BackOffice』製品のひとつで、中小企業から大企業まで、情報の伝達と共有、組織内の共同作業を行うためのサーバー製品。バージョンアップによって、インターネットプロトコルへのネイティブな対応や、Cluster
Serverに対応するなど、メッセージング機能が強化され、またコラボレーション機能も充実させたという。「来年は、WindowsNT5.0が出荷されます。今こそExchange
Serverに投資をするときです」と、午前中のセッションで講演したマイクロソフトの製品担当者は強調した。
来場者のうち、約3割は企業ユーザー、残りはメーカーなどのマイクロソフトのパートナー。ざっと見たところ、だいたい20代後半から40歳ぐらいまでの男性が多いようだった。何人かに受講のきっかけを聞いてみた。
「今はロータスのノーツをメインに扱っているが、顧客にシステムを提案するときに必ず比較の対象になる。またこれを機会にExchange
Serverのほうも扱ってみたい」(SE、26歳、男性)。
「マイクロソフトのパートナー企業なので来ました。前のバージョンに比べて、機能がよくなったと言葉で言われても、それがどれぐらいよくなったのかわからないので、早く実際に製品を使ってみたい」(営業企画、38歳、男性)
「社内でExchangeServerを使っていて、ネットワーク管理の担当なので、新しい機能を早く知りたい。マイクロソフトの開発の速さには、(企業システムの)管理者はなかなかついていけない。いち早く5.5を入手して、いろいろテストをしたい」(情報システム部、26歳、女性)
参加者は新しい技術に対応していくために、日々情報収集に力を注いでいるようで、「早く知りたい、早く手に取りたい」というのが共通した意見のようだ。
主催者側は、「おとといから2日間、同じ会場で技術者向けのセミナーをやりました(Microsoft
Professional Developers Conference 1997 Tokyo)。一昨日は来年発売予定のWindowsNT5.0β版を、今日は、来春出荷予定の中小企業向けの『BackOffice
Small Business Server』の
β版を配布しているということもあり、参加者の反響も良いようです。ノーツかExchange
Serverか、今が見きわめどきと思っていらっしゃるお客様が多く、それで今日のConferenceも注目を集めていると思います」
マイクロソフトは、製品にはまだ改良の余地があり、参加者からの意見なども今後とりいれていくという。顧客の見きわめどき、マイクロソフトの見きわめられどきとあって、両者真剣である。(報道局 若名麻里)
http://www.microsoft.com/japan/