(社)コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会(CESA)が、来年春に開催する『東京ゲームショウ'98春』の概要を発表した。
今回のコンセプトは“GAME EVOLUTION…ゲームは、進化して、人のエネルギーになる。”で、テーマは“ゲームは無限のエネルギー”。テレビゲームをたんなる遊びの範疇から、生活の“煌き”をバックアップし、人の感覚を磨くものとらえている。
開催は'98年3月21日~22日で、会場は幕張メッセの展示ホール1~8を使う。出展社は89社、15万人の来場者を見込んでいる。例年、混雑が問題になっている同イベントだが、今回は待機場所を作る、入場口を増やすなど、連休でさらに多くの人出が予想される混雑に対応する予定。今年は初めての海外からの出展社があったり、PCゲームコーナーの設置、KIDSコーナーの充実なども予定されている。
特別協賛に(株)ソニー・コンピューターエンタテインメント、協賛には(株)セガ・エンタープライゼス、協力がマイクロソフト(株)。全体的に見ると前回に比べ出展社数は減ったものの、小間数は過去最大となる。出展社が減ったことについては、3月という年度末の開催と、新作の発表が年末に合わせて行なわれる傾向がある、などが理由として挙げられる。また、現時点で任天堂が出展の予定がないことについては、CESAイベント委員会委員長の襟川恵子氏によると「参加を働きかけてはいるが、独自のイベント(NINTENDOスペースワールド97)もしているので……」と言葉を濁していた。
ポスターなどに使われるメインビジュアルは一般から公募、神奈川県小田原市の高校3年生佐藤佳さんの、自宅で飼っているフェレットをモチーフにした作品が採用されることになった。
また、発表会場では日本国内で発売されたゲームソフトを表彰する『CESA大賞'97』の、投票方法などが発表された。去年はゲームショウ会場で授賞式が行なわれたが、今回はゲームショウの会場で、一般の投票を受け付けることになり、発表は'98年4月3日。
発表会の冒頭、委員長の襟川氏は「日本をビッグバンが襲う中で、ゲーム業界は起爆剤となる可能性がある」と語り、ゲーム業界の強さを強調していた。(報道局 庄田恵美)
http://www.nttls.co.jp/cesa/index.html