日本電信電話(株)は、インターネットなどの通信回線を経由して、情報を多数の利用者にリアルタイムに配信できる“プッシュ型情報配信システム(Real
Push Network)”を開発した。
このシステムは同社が'95年に開発した大規模情報分配システム“高信頼マルチキャストプロトコル”(数千のクライアントに対し、確実に情報を送り届ける手法)を利用したもので、サーバーソフト(Real
Push Server)と、クライアントソフト(Real Push Reader)により構成される。クライアント側からサーバー側に情報を取りに行く“プル型(疑似プッシュ型)”に比べ、5000件の情報配信の場合、サーバーの負荷が約100分の1、配信時間が約60分の1に低減できるという。
同社では現在実用段階に向け本システムの技術検証や機能確認などの作業に取り組んでおり、今後新規開発したプロトコルの仕様を一般公開するとともに、国際標準化機関に提案していく予定。(報道局 酒寄公子)
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