今回、新日本製鐵(株)が増資を引き受けたことにより、出資比率はわずか1.4パーセントにとどまるものの、日本オラクルにとっては、初めてグループ外の企業が株主となった。一方新日鐵は、日本オラクルへの出資とともに、同社の副社長を日本オラクルへ派遣する予定で、従来からの提携関係をいっそう強化するのが狙い。
'91年12月以降、新日鐵グループとオラクルグループは、主にソフトの販売に関して提携関係にあり、日本オラクルの'97年5月期の売上高443億のうち、約10パーセントが、新日鐵の子会社である新日鉄情報通信システム(株)が販売したものだという。また、RDBMS、ネットワーク・コンピューティング・アーキテクチャーなどの分野での技術面の協力も緊密になっている。
新日鉄情報通信システム(株)は今回の提携強化で、ソフトの販売だけでなく、オラクル製のソフトを使ったシステムのサポート・教育などのサービス業務を新たに行なう。また、日本オラクルと共同してマーケティングなども行なっていく計画という。(報道局 佐藤和彦)
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