ビットキャッシュ(株)は、新音楽流通システム“Sound Jam”に対応した決済業務を開始した。同システムは“CD
Extra”規格を採用したCDシングルを販売するもので、CDシングルの外周部には、暗号化した楽曲が添付される。利用者は暗号を解く「鍵」データをSound
Jam事務局のホームページ(http://www.soundjam.co.jp/)からダウンロードして、添付された楽曲を聴く。
ダウンロードは有料で、支払いには“BitCashカード”を利用する。これは全国のレコード店、書店、コンビニエンスストアなどで販売されているインターネット決済用のカードで、利用者はカード裏面のパスワードをホームページに入力するだけで、鍵データを購入できる。ユーザー登録や会員申し込みは不要。
利用者は1曲単位で購入できる。価格を据え置いたまま収録曲数を増やせるため、レコード会社側にとっても、マイナーなジャンルの曲や多くの販売数を見込めないような曲の販売も採算ベースで行なえるというメリットがある。なお従来、著作権料はサーバーに保持するだけで発生していたが、同システムでは鍵データがダウンロードされるまで発生しない。
同システムの開発は、情報処理振興事業協会(IPA)の創造的ソフトウェア育成事業の一環として進められ、ビットキャッシュ(株)のほか、(株)アプリックス、インプレス(株)、(株)ソフマップ、日本コロムビア(株)、(株)平野デザイン設計、ユニバーサルビクター(株)が参加している。(報道局 浅野広明)
http://www.BitCash.co.jp/