Amptron Internationalの最新マザーボード「PM-9100」は、Socket7を搭載したATフォームのマザーボードなのだが、見慣れないチップセットを搭載している。「TX
PRO-II」とプリントされたヒートシンク付きの大きなチップだが、このようなチップセットがリリースされたという記憶は筆者にはない。担当者に尋ねても、「秘密だ」「言えない」という返事しか返ってこないのだが、その形状と、SDRAM対応/UMA対応というスペックは、SiSの「SiS5598」にとてもよく似ている。また同様に「PM-9600」にのっている「TX
TWO」という324ピンBGA×2のチップセットも、ALIの「Aladdin IV+」にとてもよく似ている。
これらと同じようなネーミングのチップセット「TX PRO」が存在するという話は聞いていたし、「VX
PRO」なら実際に見たことがある。調べてみるとVX PROは、VIAの「Apollo
VPX」そのものだった。Intelのチップセットに似た名前を付けることに、どれだけのメリットがあるかは不明だが、来場者の多くが足を止めていたところを見ると、少なくとも悪い戦略ではないようだ。(ASCII
DOS/V ISSUE 水谷裕一)