国際事業への進出がめざましいNTTだが、本体のNTTとPHS担当の関連会社NTTパーソナルがCOMDEXへ出展している。ここではNTTパーソナルをメインに紹介しよう。NTTパーソナルといえばPHS事業者なわけだが、PHS自体は日本以外では東南アジアの一部に普及しているくらいで、世界的にはまだまだマイナーな存在と言っていい。そんなPHSをアピールしようというのが出展の狙いだ。ブースの担当者によると「みなさん、端末の小ささに驚かれます」とのことで、それも当然だろう。日本では携帯電話でさえPHS並のサイズが珍しくないが、携帯が普及している米国でさえ、まだかなり大きな端末が使われているからだ。NTTパーソナルといえば携帯電話同様、最新最小最軽量の端末を揃えており、それが外国人の目を惹いている。しかも彼らの大きな手ではより小さく見える。もちろん、発表されたばかりのMotorola製端末も展示した。
これら最新端末のほか、NTTが研究しているPHSを応用した技術デモを展示。PHSが持つ32kbpsのデータ通信能力は大きな反響を呼んでいるという。たとえば32kbpsを2チャンネル使った64kbps通信や、音声とデータをひとつの回線で同時に送って、マウスの動きや簡単なグラフィックを両側のPCで共有する技術などが展示されていた。(月刊アスキー 浅野純也)