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NTTがPHSを利用した会議支援システムを開発

1997年11月14日 00時00分更新

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 日本電信電話(株)(NTT)は、PHSの子機間直接通話機能を利用してデータ通信ネットワークを構築できる会議支援システム『PHS-WRAN(Wireless Room Area Network)』を開発したと発表した。同システムは、講義室や会議室程度の広さの空間であれば、PHS端末、PIAFS対応データ通信カード、およびノート型パソコンなどの携帯端末を持ち寄るだけでデータ通信ネットワークを構築できる。

 PHS端末の子機間通話機能を利用してリレー式に情報を配送することで、擬似的に“一斉同報”を行なうもので、A4書類で2枚程度のテキストデータであれば、約2分で50人に配布できるという。携帯端末にインストールするための専用ソフトを開発中で、来春ごろからPHSや携帯端末に添付販売する予定。

 これまで、いわゆる“ペーパーレス会議”を行なうためには、LANなどのネットワークインフラが構築されているか、無線パケット通信機能を利用する必要があり、いずれも安価なシステム構築は不可能だった。今回のシステムはPHS端末、PIAFS対応データ通信カード、携帯端末のみで構築可能なため、簡易かつ経済的なネットワークが構築できるとしている。(報道局 浅野広明)

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