11月20日、Symbian Foundationは都内のホテルで記者説明会を開催した。まず最初に登壇したシンビアン株式会社代表取締役社長の久 晴彦氏は、日本国内でのSymbian OS採用機種の状況について「11月20日発売のドコモSH-01Aで94機種目の採用となる。来年の早い時期で100機種を目指す」と語った。
NTTドコモの参加で日本でのシェアを上げたいSymbian
続いて、就任後、英国国外では初の記者会見となるExecutive Director Symbian FoundationのLee Williams氏が挨拶に立った。その中でLee氏は、「Symbian Foundationの使命は、あまねくコンピュータパワーを使ってもらえるようにすること。Symbianを使ってもらうためにオープンソースソフトウェアの提供を開始する」と語った。
さらに「日本はモバイルにとってもっとも先進的な地域でもありシンビアンにとって日本は重要な市場である。そして日本の消費者の重視しているのが携帯端末の性能だ。その消費者を満足させることのできる製品を提供できれば、世界中の消費者を満足させることができるだろう」と述べ、ここでもSymbianの日本重視の姿勢を強調した。
また、「Symbian Foundationのソフト開発環境の整備によって、他のプラットフォームに対して差別化を図ることができるようになる。そしていわゆる"エコシステム"によって、開発者がきちんと利益を上げられるようにしたい」と述べた。
ただし、Android Marketのような販売サイトを立ち上げるか、という質問に対しては、「Symbian Foundation」は非営利組織なので、第三者が手がけるべきものだろうと」と答えた。
最後に登壇した株式会社NTTドコモ移動機開発部部長 三木 俊雄氏は、Symbian Foundationへ参加することで携帯電話の共通プラットフォーム化、グローバル化が図れるメリットを強調、そしてこのことにより、「ソフトウェア共通化による端末価格の低減」「国内端末メーカーの海外進出」「海外メーカーのドコモ参入」という三つの利点を挙げた。