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サイボウズOfficeの新バージョンが発表

サイボウズがデータベースと結婚

2008年10月15日 23時45分更新

文● 岡本善隆/企画報道編集部

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 サイボウズは、同社の中小規模オフィス向けのグループウェア「サイボウズOffice」と、Webデータベースソフト「サイボウズ デヂエ」の最新版となるバージョン8を発表した。実際のリリースは2009年春頃になる予定。

サイボウズOffice 8画面

サイボウズOffice 8の画面。各々の機能はドラッグ&ドロップで自由に移動できるようになった

青野慶久氏

サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久氏

 旧バージョンであるサイボウズOffice 7では管理機能の強化が中心であったため、同社代表取締役社長の青野慶久氏は「最終的なエンドユーザーである企業内の利用者にとっては代わり映えがしなかった」。また「これまでのバージョンではお客様からの要望のままに機能を増やしてきた。それを変えようと思った」とする。さらに「グループウェアのこれからを考えたときに思い至ったのは企業におけるチームワーク。それをサポートしたい」と語った。具体的には、企業内における個別業務の進行を支援する要素が重要と考えたという。

 その鍵となるのが「サイボウズ デヂエ8」との連携強化である。デヂエはWeb上で利用できるデータベースソフトで、専門的な知識を持たなくとも簡単に構築可能なのが特徴である。今回のバージョンからは、シングルログインを採用するなど、サイボウズOfficeの一機能のようにデヂエが利用できるようになった。

 なお、デモ中ではデヂエの活用例として、社内アンケート、クレームの管理、製品の品質管理など、本来は他社などに発注が必要なデータベース構築が、デヂエ上に必要な項目を入力するだけで10分程度で作成できるようになるとし、コストダウンはもちろん「グループウェアの概念が今まで以上に広がるのではないか」と述べた。

デヂエの活用例。必要な項目を10程度入力するだけで、クレーム管理や品質管理といったデータベースが一般ユーザーレベルの知識で構築できる。デヂエ 8の開発過程にも使われている。要望を出した数で青野社長は社内3位だったとか。

 なお、このほかのサイボウズOffice 8の新機能としては、Ajaxを利用しWebブラウザ上で必要な機能を自由に移動できるようになったほか、印刷機能、スパムメール対策、パスワード管理機能などの強化が図られている。

 価格、販売方法、バージョンアップなどについては現在未定。サイボウズOffice 8とデヂエ 8のセット販売についても現時点では未定ではあるものの、検討しているとした。

Officeとデヂエが結婚

サイボウズOfficeとデヂエの結婚を祝して、青野社長とボウズマンによるウェディングケーキの入刀が行われた

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