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なぞの企業テラメントが20兆円の大型買収!? 金融庁が注意を呼びかけ

2008年01月26日 17時50分更新

文● 編集部

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 川崎市に本社を置く、テラメント株式会社(社長:山口滋)という企業が25日の16時12分ごろ、トヨタ自動車やソニーといった国内の大手企業6社の発行株式51%を取得し、テラメントの傘下に入れたという「大量保有報告書」が関東財務局に提出され、その情報が金融庁の情報開示システム(EDINET)に一般公開された。

 金融庁はこの問題に関して「全体で約20兆円という異例な取引規模」となっていることから、虚偽記載の可能性が高いとして注意を呼びかけ、調査を進めている。大量保有報告書(通称5%ルールとも呼ばれる)は、株式会社の発行済み株式の保有割合が5%を超えている場合に金融庁に提出しなければならない書類。EDINETはこの書類をオンラインを通じて提出できる仕組みで、IDとパスワードを取得すれば誰でも提出でき、すぐに公開されてしまうため、金融庁のシステム不備を指摘する声も上がっている。

追記
 金融庁は27日に、この報告書に虚偽の記載があったとし、テラメントに対して、大量保有報告書の訂正報告書の提出を命ずる行政処分を行なったと発表している。

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