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「自ら変化を起こす企業に」――日本HP新社長・小出伸一氏が就任会見

2007年12月12日 17時31分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本ヒューレットパッカードは12月1日付けで、社長に就任した小出伸一氏の就任会見を開催した。日本IBM、ソフトバンクテレコムで要職を歴任してきた同氏は、日本HPでリーダーシップを発揮していくことの抱負を語った。


実践躬行でリーダーシップを発揮する


 小出伸一氏は日本アイ・ビー・エムで社長補佐やITS・アウトソーシング部門や金融システム部門、ソフトバンクテレコムで副社長代表取締役COOなどを歴任。12月1日付けて、日本ヒューレット・パッカードの代表取締役 社長執行役員に就任した。

 会見の冒頭で小出氏は「HPのことをIBMではコンペティター(競合企業)として、ソフトバンクテレコムではパートナー企業として見てきた」と述べる。その上で、HPのことを「ダイナミックでスピード感のある経営で、業界のトップになった企業だが、成長できる分野も数多く残されている」と評した。

日本ヒューレット・パッカード 代表取締役 社長執行役員 小出伸一氏

日本ヒューレット・パッカード 代表取締役 社長執行役員 小出伸一氏

 今後の戦略に関しては、就任後10日ということもあり、具体的なことには触れなかったが、「戦略を口にするだけでなく、自ら実践していく『実践躬行』でリーダーシップを発揮していきたい」と語る。また、日本HPのあるべき姿として「経営に近い部分で顧客の役に立つ企業になりたい」と語り、ソリューション方面への更なる注力を示唆した。

 さらに、小出氏は目標とする経営者として、元IBM会長のルイス・ガースナー氏とソフトバンクの孫正義氏の名を挙げる。「ガースナー氏の『選択と集中』によるメリハリのある経営、孫氏の現場の声を聞きながら、革新的な決断を次々に行っていく経営はとても参考になった」と語る。日本HPを舵取りしていく方針に関して、「変化に対応するのではなく、自ら変化を起こす側に立っていきたい」と話し、両氏から学んだ経営のあり方を活かしていく考えを示した。

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