12月下旬から、auの高速データ通信専用端末と、新データ定額料金プラン「WINシングル定額」がスタートする(関連記事)。NTTドコモ、イー・モバイルに続いてauも参入となった高速データ通信定額制は、どんな使い方に合うのかチェックしてみよう。
専用端末で実現、上りの速度の速さも特徴
今回発売の専用端末、京セラ「W05K」は、CFカードタイプの製品だ。大きな特徴は、これまでKDDIが導入、整備を進めてきた「EV-DO Rev.A方式」に対応し、下り最大3.1Mbps/上り最大1.8Mbpsの高速データ通信が利用できること。
上りの通信速度も速いため、後述するように利用できるシチュエーションが広いのも特徴だ。高速通信対応エリアは、現状では、東京・名古屋・大阪エリアを中心に、政令指定都市や県庁所在地が多いものの、エリア外でも従来の下り最大2.4Mbps、上り最大144kbpsでの通信は可能だ。
このW05Kで利用できるWINシングル定額は、シンプルコースで月額最大5995円、フルサポートコースでも月額最大6930円(ともに別途プロバイダー料金が必要)で使える。
実際は、基本料金は2205円(シンプルコース)、3150円(フルサポートコース)の従量制だが、パケット料金上限に達するラインが7万2000パケット(1パケット0.0525円)と低いため、動画などがない画像とテキスト中心のサイトでも、しばらくブラウジングしただけであっという間に上限に達すると考えたほうがいいだろう。
ただし、まったく使用しない月があるなど、使用状況にムラがあるユーザーにとっては、基本料金が少ない点がメリットになるかもしれない。
音声端末も利用すると、さらに割引
また、au音声端末と両方加入すると、月額料金が315円割引になる「WINシングルセット割」も用意されている。
なお使用時には、対応のプロバイダーは「au one net」(旧DION)をはじめとするPacketWIN/PacketOne対応プロバイダーとの契約も必要になる。au one netの場合、パケットサービス利用料として月額682円がかかるが、ひかりone やADSLを利用している場合は無料となる。
端末料金に関してはいまのところ明らかになっていない。フルサポートプランでの購入サポート料2万1000円を大きくは上回らないという予測もあるようだが、この点は市場の動向を見る必要がある。
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