ワイヤレス環境でiPodを楽しみたい!
iPod Audio Adapter&ステレオヘッドセット
2007年12月07日 10時56分更新
PCとマウスやキーボードといった入力デバイス、あるいはケータイとヘッドフォンなど、さまざまな機器をワイヤレスでつなぐ「Bluetooth」が徐々に広まっている。Bluetoothに対応するノートPCやケータイはすでに珍しくなくなり、Bluetoothを使い始められる環境はすでに整ったと言ってよいだろう。今回ASCII.jpでは、こうしたBluetooth関連機器の中でも、特に注目したい製品を4回に渡り紹介していく。
iPodを手軽にワイヤレス化できる「MM-BTAD10」
Bluetoothを利用するメリットはいくつもあるが、その中でも大きいのはモバイル環境でのワイヤレス化だろう。ケーブルの取り回しは面倒くさいだけでなく、その長さによって収納場所が制限されることもある。たとえばポータブルオーディオとして現在広く普及しているiPodがワイヤレス化されれば、移動中にケーブルを引っかけてしまうといったこともなくなり、また収納場所の自由度も大きく広がる。
これを実現する製品として、Bluetooth関連製品を続々とリリースしているサンワサプライから登場したのがiPod/iPod nano対応のBluetoothアダプタ「MM-BTAD10」だ。対応する製品は第2~3世代のiPod nano、第3~第5世代iPod、iPod Classicとなっている。
MM-BTAD10の特徴はとにかくコンパクトなこと。サイズは40×9×29(W×D×H)mmで、第1/第2世代のiPod nanoにフィットする形に仕上げられており、また約10gと非常に軽いのも嬉しいところだ。横幅の広い第3世代のiPod nanoに接続すると横幅は合わない(iPod nanoの方が大きい)ものの、底部にあるホールドスイッチが露出するため使い勝手はよい。なお電源はiPodから給電されるため、充電などの必要はないのも便利な点だ。
Bluetoothでは最初に利用するときに、接続相手を特定するための「ペアリング」と呼ばれる作業を行なわなくてはならない。MM-BTAD10でペアリングを行なうには、Bluetooth対応ヘッドフォンなど接続先の機器をペアリング状態にしておき、本製品をiPodに接続して音楽を再生する。これで自動的にペアリングが行なわれ、接続したヘッドフォンなどから音楽が再生される。
さて、Bluetoothでは用途別に定義された「プロファイル」があり、Bluetooth対応機器同士であってもプロファイルが異なっていると通信できない。MM-BTAD10では、音声を送受信するためのプロファイルとして「A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)」と、リモート操作のための「AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)」の2つのプロファイルに対応している。このため、MM-BTAD10と併せて使うヘッドフォンやスピーカは、A2DP、あるいはA2DPとAVRCPの両方に対応したものを選ぶ必要がある。
なおサンワサプライでは、A2DPとAVRCPのほか、「HSP(Headset Profile)」や「HFP(Hands-Free Profile)」にも対応したBluetoothステレオヘッドセットとして「MM-BTSH9」もリリースしている。いわゆるネックバンド型のヘッドセットで、これとMM-BTAD10を組み合わせれば完全にワイヤレスで音楽を楽しめる。また好みのヘッドフォンを使いたいのであれば「MM-BTSH3」を使うのも手だ。こちらは受信のための本体と実際に音声を出力するイヤフォン部分が分かれており、イヤフォンは通常のミニジャックで接続するため手持ちのヘッドフォンを利用することができる。
今回はiPodをワイヤレス環境で楽しむための製品としてMM-BTAD10とMM-BTSH9を紹介したが、サンワサプライではこのほかにも数多くのBluetooth対応製品をリリースしている。デジタルライフをワイヤレスで楽しみたいならぜひチェックしてほしい。
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