開発コードネーム「Barcelona」ことAMDのサーバー/ワークステーション向けCPU「Quad-Core AMD Opteron Processor」(以下:「Quad-Core Opteron」)の店頭販売がついにスタートした。
「Quad-Core Opteron」の各種機能や詳細については「AMD、初のクアッドコアCPU「クアッドコア AMD Opteronプロセッサー」を発表」に詳しいのでそちらを参照していただきたいが、簡単にまとめると1つのCPUダイ上に、4つのCPUコアと共有型3次キャッシュメモリー、メモリーコントローラを搭載した「真のクアッドコアCPU」、いわゆる「ネイティブクアッドコア」となるAMDの新型サーバー/ワークステーション向けCPUだ。
今回登場したのはモデルナンバー末尾に「HE」が付くTDP68Wの低消費電力モデルで、クロック周波数1.7GHzの「Opteron 2344 HE」とクロック周波数1.8GHzの「Opteron 2346 HE」の2モデル。2wayシステム向けのラインナップでは、他にクロック周波数1.9GHzの「Opteron 2347 HE」やTDP95Wのスタンダード版でクロック周波数1.9GHzの「Opteron 2347」やクロック周波数2GHzの「Opteron 2350」などが用意されている。
本日入荷をしたUSER’S SIDE本店では、いずれもトレイ版(バルク版)のCPU2個セット。計4セットが入荷したが、いずれもすでに完売となっている。1個あたりの価格は「Opteron 2344 HE」が2万8140円、「Opteron 2346 HE」が3万4440円。次回入荷は早ければ月末としている。なお対応マザーボードについては「現在流通しているSocket Fマザーに最新BIOSを入れれば、おそらく使用可能だろう」ということ。同店では先月「Quad-Core Opteron」を搭載したデモ機が公開されたが、その時の使用マザーはTyan製のデュアルSocket F対応モデル「Thunder n3600S(S2933)」(チップセットは「nVIDIA nForce Pro 3600」)だった。
兎にも角にも、ようやく販売が始まった「ネイティブクアッドコア」CPU。今月初めに行われたAMDのイベントでもPhenomシリーズの12月発売が予告されており、AMDユーザーにとっては待ちきれない季節が到来しようとしている。