(株)アップデイトは2日、ケータイサイト24サイトの協力を得て実施したアンケート“携帯電話の利用マナーに関する実態調査”の調査結果を発表した。それによると、約9割のユーザーが携帯電話機のマナーモードを使用していると答え、約6割が自分自身の利用マナーがいいと考えていた。また、他人の携帯電話利用のマナーが気になったことがあると回答したユーザーも6割以上にのぼった。
今回のアンケート調査は、選択式のアンケートをアップデイトのウェブサイトに設置。参加ケータイサイトからアンケートページへのリンクを張り、各ウェブサイトの閲覧者は誰でも回答できるという形で行なわれた。24サイトの内訳はアップデイトの調査結果紹介ページ(関連サイト参照)で公開されている。調査期間は7月20日~23日の4日間。有効回答数は1万1808件で、男女比は男性25.6%に対して女性74.4%と、女性が大きく上回っている。年代別では、20代が29.5%と最も多く、以下30代が29.3%、10代が22.5%、40代が15.9%、50代以上が2.8%という構成になった。
特定の場所で携帯電話機の電源を切るのは62%
携帯電話機のマナーモードを利用しているか?という質問には、91.0%が利用している、9.0%が利用していないと回答。携帯電話を使用するうえでマナーだと思うものを選択する質問(複数回等可)では、“特定の場所では通話を控える”(87.1%)と、“特定の場所ではマナーモードにする”(86.3%)の2つを選ぶ回答者が多かった。以下、“公共の場所では操作音を出ないようにする”(77.6%)、“カメラで人物を撮影する際は相手の了解を取る”(71.0%)、“大きな声では話さない”(69.1%)と続き、“特定の場所では電源を切る”と回答したユーザーは61.9%だった。
電源を切るべき場所は飛行機内、通話を控えるべき場所は映画館
携帯電話機の電源を切るべき場所を選ぶ質問(複数回答可)では、“飛行機内”を挙げる人が88.5%、“医療機関内”を挙げる人が87.8%だった。そのほかの回答で選ばれたのは、“映画館”(70.6%)、“劇場”(67.9%)、“電車やバスの優先席付近”(50.8%)など。“授業中”と答えたのは44%、“仕事中”は23.0%、“運転中(自転車・バイク)”は17.7%で、“飲食店”と答えた回答者も6.0%いた。
一方、通話を控えるべき場所を選択する質問(複数回答可)では、93.6%が“映画館”を、91.5%が“劇場”を、89.7%が“医療機関内”を選択した。以下、“飛行機内”(89.3%)、“電車やバスの車内全体”(88.6%)、“授業中”(85.1%)と続く。“仕事中”は65.2%、“飲食店”は39.3%だった。
女性よりも男性のほうが利用マナーはいい?
自分自身の携帯電話の利用マナーについては、“いいと思う”のが58.4%、“悪いと思う”のが4.0%で、“どちらでもない”が37.6%だった。男女別で見ると、女性よりも男性のほうが多く“いいと思う”と回答し、年代別では40代以上がもっとも多く“いい”と回答した。
他人の携帯電話の利用マナーが気になることはあるか? という質問では、64.2%が“ある”、35.8%が“ない”と回答。しかし、マナー違反だと思う場面に遭遇した際どのように対処するか? という質問において、“直接注意する”と回答したのは10.7%に留まり、59.9%が“注意しない”と回答した。“第三者に言って注意してもらう”と答えた回答者も6.8%いた。