15日夜に発表された、アップルのコンシューマー向けノートブック『MacBook』。
MacBookの新モデルを旧モデルと比べてみると、主な違いはCPUのクロック周波数がアップした点のみで、基本仕様はほぼ同じ。新製品のベンチマーク記事というと新旧モデルを比べるのが定番だが、この新旧MacBookでは処理性能にそう大差がないと予想される。そこで今回は、数年ぶりにMacを買おうと考えているユーザーを想定し、若干古いマシンを比較対象としてテストを行なってみた。
用意したのは、ブラックモデルの新MacBook-2.16GHz、Core Duoを搭載した初代MacBook-1.83GHz、最後の12インチPowerBookとなる12インチPowerBook G4-1.5GHz、約3年前に発表された14インチiBook G4-1.2GHzの4モデルだ。
テスト条件だが、OSをMac OS X 10.4.9に統一。メモリーは、各MacBookでは1GB(512MB×2)、PowerBook G4とiBook G4では1.25GB(オンボード256MB+1GB)で揃えている。
機種名 | 新MacBook (Mid 2007) | 初代MacBook | PowerBook G4(12-inch 1.5GHz) | iBook G4 (Early 2004) |
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発表年月 | 2007年5月 | 2006年5月 | 2005年1月 | 2004年4月 |
CPU | Core 2 Duo-2.16GHz (T7400) | Core Duo-1.83GHz (T2400) | PowerPC G4-1.5GHz (MPC7447A) | PowerPC G4-1.2GHz (MPC7447A) |
グラフィック | Intel GMA950 (メインメモリーと共有で64MB) | NVIDIA GeForce FX Go5200 (64MB) | ATI Mobility Radeon 9200 (32MB) | |
HDD | 富士通 MHW2160BHPL (160GB) | 東芝 MK6034GSX (60GB) | 日立GST HTS541080G9AT00 (Travelstar 5K100、80GB) |
結論から言えば、PowerBook G4やiBook G4と最新MacBookを比較すると、CPUの処理能力は格段に向上するが、グラフィック性能は少し落ちるということになる。
CPU性能が違う大きな理由は、演算回路である“コア”がPowerPC G4は1つなのに対して、Core 2 Duo/Core Duoは2つということ。グラフィック性能が落ちる主な原因は、MacBookがグラフィックユニットを搭載せず、グラフィック統合チップセットを採用しているというところにある。それでは早速、結果を見ていこう。
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