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携帯電話機など組み込み機器向けのAPI“OpenKODE”の普及を支援

アプリックス・ソリューションズがFuturemarkと代理店契約し、日本・アジア圏にベンチマークテストソフトを拡販

2007年04月24日 22時33分更新

文● 編集部

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(株)アプリックス・ソリューションズは24日、フィンランドのベンチマークソフトメーカーのFuturemark社と販売代理店契約を締結したと発表した。今後、アプリックス・ソリューションズは日本を含めたアジア圏にFuturemark社のソフトを拡販する。

この契約には、パソコン向け3DグラフィックスAPI“OpenGL”などの仕様策定を行なう業界団体“Khronos Group”(クロノス グループ)が、携帯電話機などの組み込み機器向けにも、新たにオープンでロイヤリティー無料のマルチメディアAPI“OpenKODE”の標準化を提唱している背景が関係している。

このOpenKODEは、組み込み機器向けの3DグラフィックスAPI“OpenGL ES”やベクターグラフィックスAPI“OpenVG”、汎用オーディオ/グラフィックスAPI“OpenMAX”、オーディオAPI“OpenSL ES”などを統合させたマルチメディアAPIセットで、1.0のリリースを今年第1四半期に予定している。現在、モバイル向けのコンテンツは、キャリア/ハード/OSなどプラットフォームごとに多数のバージョンを作らなければならない状況で、開発プラットフォームの標準化によりこれを改善するほか、異なるデバイス間で継続的に使用可能なメディア機能の開発が期待されている。

こうした業界の流れを受けて、このAPIにのっとって作成されたコンテンツ用のベンチマークソフトの販売代理店が日本・アジア圏にまだ無かったために、今回Futuremark社との販売代理店契約が締結された。同ソフトは、携帯電話機のキャリアやハードメーカー、ソフトメーカー向けに販売されるもの。また、今回の販売契約は携帯電話機向けのソフトのみでパソコン向けのものは含まれない

なお、アプリックス・ソリューションズの出資元である、携帯電話機向けのコンテンツ開発プラットフォームを提供する(株)アプリックスはKhronos Groupの団体メンバーである。

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