米アドビ システムズ社は現地時間の16日、Flashで作成された動画コンテンツを再生するソフトウェア『Adobe Media Player』を発表した。今年中に同社のウェブサイトでβ版を無償で提供する予定。製品版は今年末までに無償で提供する予定。
Adobe Media Playerは、従来ウェブブラウザーのプラグインとして提供されていた『Flash Player』とは異なり、単体で起動してFlash形式の動画コンテンツを高品質で再生したり、ファイルをダウンロードしてオフラインで再生したりできるのが特徴。また、好みの番組を検索する機能や、フルスクリーンでの再生、テレビ番組や動画のポッドキャストを自動的にダウンロードできる機能も搭載する。クロスプラットフォームに対応しており、ほとんどのウェブ上のビデオ形式を再生できるという。
また、このソフトは、Flash、PDF、HTMLなどの技術を利用して“RIA(リッチインターネットアプリケーション)”の構築や展開を可能とするクロスプラットフォーム・ウェブアプリケーション環境“Apollo(アポロ)”で開発されたもの。
同ソフトを利用するメリットとして、動画コンテンツの提供者には、動画コンテンツの配信や課金のほか、視聴者数などのトラッキング機能やコンテンツ保護をかけられる点を挙げている。そのほか、広告の付与や、再生中のコンテンツのブランド/テーマに合わせてプレーヤーのカスタマイズもできる。