ロックワークス(株)は9日、韓国で大ヒットしているMMO RPG『十二之天 ~TwelveSky~』(じゅうにのてん)、『九龍争覇』(くりゅうそうは)の運営権を獲得し、日本での展開を開始すると発表した。両タイトルともベータテスト、正式サービス開始時期や課金方法などは未定で、後日発表される予定だ。
両タイトルは同様に武侠小説をテーマとしているが、ゲーム性などの方向性はそれぞれ異なる。十二之天は100人対100人などの大規模な対人戦を中核に置いており、九龍争覇はあらかじめ用意されたエピソード(クエスト)をプレイしていくことで、その結果が自らの小説として記されていくなど、ストーリーを重視したシステムになっている。九龍争覇でも対人戦は可能だが、1対1の個人戦が主となっている。
発表会には、ロックワークス 代表取締役社長の岡村 隆氏、十二之天の開発元である韓国の(株)ギガスソフト 代表取締役社長のホン・チャンウ(Hong Chang-woo)氏、九龍争覇の開発元である韓国の(株)INDY21 代表取締役社長のユン・ソンハク(Yung Sun Hak)氏らが出席し、日本展開に向けた意気込みなどを語った。
岡村氏は、両ゲームについて「中国の武侠小説をモチーフにしたゲームで、韓国では1、2を争うほど人気の高いゲームである」と述べ、「これをきっかけに(東洋ファンタジーといった)オリエンタルエンターテイメントの分野をロックワークスが切り開いていき、運営していく所存です」と意気込みを語った。
ホン氏は、「自分は経営者というよりもゲーム開発者という面が強く、どこをどうしたら日本のユーザーにこのゲームが愛されていくか、といった部分では明確に答えることができない。しかし、ロックワークスという強いパートナーとともに日本での展開を成功としていきたい」と述べた。
ユン氏は九龍争覇について、「全世界でサービスを予定しているが、世界で成功するには、日本での成功が何よりも重要である」と日本市場の重要さを伝えていた。
また、両タイトルの応援団長として、ゲーム好きでも知られるお笑い芸人のアメリカザリガニの2人が登場し、それぞれのタイトルに分かれて世界観、戦闘システムなどで対決しながら、集まったプレス関係者に面白おかしく紹介していた。
九龍争覇
九龍争覇では、“門派”と呼ばれる9つの勢力があり、プレイヤーはいずれかの門派に所属して、英雄たちの軌跡として用意された物語(クエスト)をこなしながら自分としての物語を創造していくことになる。
門派には、“白道”と“黒道”という対立する連合勢力のほかに、どちらにでも加担できる“中立”という連合勢力がある。それぞれの連合勢力は3つの門派で形成されており、白道には“少林寺(しょうりんじ)”“開幇(かいほう)”“武当派”の3門派が、黒道には“秘宮(ひきゅう)”“緑林盟(りょくりんめい)”“魔教(まきょう)”の3門派が、中立には“鉄拳門(てっけんもん)”“黒龍幇(こくりゅうほう)”“世家連盟(せかれんめい)”の3門派がある。
それぞれの門派で入手できる武功(技)があり、門派によって異なる能力や楽しみ方がある。一度、どれかの門派に所属した後でも、浪人となって違う門派に所属することが可能。
十二之天
リアル路線の九龍争覇と比べて、十二之天では、同じく武侠の世界をモチーフにしながら、オーバーアクションと、派手めな甲冑や武器といったファンタジックな世界を演出している。多人数の協力プレイでは強大なモンスターに立ち向かっていくほか、大人数による大規模対人戦によって自らが所属する勢力を拡大していくのが、目標となる。
プレイヤーが所属できる勢力は、天意に従う正しい道の守護者“白道十三天(はくどうじゅうさんてん”、自由と覇道を追い求める“覇王破天連(はおうはてんれん)”、暗黒と殺意の力を手にした“血茂教(ちもきょう)”の3つ。
また、両タイトルのキャンペーンとして、2つのアイドルグループとタイアップしたイメージソングを予定しており、発表会では歌とダンスを披露していた。タイアップ曲は正式サービスに合わせて、これから作成する予定という。