HDD内のあらゆるファイルをインデックス化し、キーワード検索で簡単なアクセスを可能にする『Google Desktop』。4日に登場した待望のMac版の使い勝手を、早速レビューしていこう。
検索速度はSpotlightよりも高速
Google Desktopが実現する“デスクトップ検索”といえば、Mac OS X 10.4には同種の『Spotlight』機能が標準が用意されている。両者は競合関係なので、当然、使い勝手や機能差が気になるところだろう。
第一印象では、Google Desktopの検索速度はSpotlightより速いと感じた。実際にいくつかのキーワードで検索が完了するまでの時間を計測してみると、その違いがよくわかる。
キーワード | Google Desktop | Spotlight | ||
---|---|---|---|---|
検索時間 | ヒット件数 | 検索時間 | ヒット件数 | |
mac | 11秒 | 1562件 | 6分40秒 | 3万8822件 |
.txt | 0.9秒 | 2671件 | 3分40秒 | 5147件 |
アプリケーション | 10秒 | 5138件 | 3分17秒 | 6846件 |
広田 | 1秒 | 452件 | 25秒 | 12件 |
Google Desktopでは、どんなキーワードで検索しても、だいたい1秒から10秒程度の間に結果が得られる。一方、Spotlightの場合は20秒程度から中には6分近くかかるケースもあった。
といってもSpotlightは、検索処理中に見つけたアイテムから順に表示していく仕様なので、処理が完了する前に目的のファイルにアクセスできることもある。また、同じキーワードで複数回検索した場合には、キャッシュを利用するので処理時間が短くなる。
一方、ヒット件数を見てみると、Spotlightのほうが圧倒的に多い。しかし、編集中の書類を開く、アドレスブックに登録した連絡先を検索するといった目的では、Google Desktopでも何ら問題は感じなかった。
ちなみにGoogle Desktopの検索結果で特徴的だったのは、Spotlightで数多く見つかったブックマークがまったく見つからなかったという点。その代わり、Spotlightが見つけられないウェブページの閲覧履歴を数多く拾ってくれるようだ。
インデックスの作成を忘れずに
Google Desktopのインストール後、初回起動時には検索エンジンが参照するためのインデックスを作成する必用がある。処理はバックエンドで自動的に行われるが、完了する前に検索しても十分な結果が得られない場合があるので注意してほしい。
ちなみに、73GBバイトのデータが書き込まれたHDDを内蔵するPowerBook G4-1.5GHzモデルでは、インデックス作成が完了するまでに約12時間程度かかった。インデックスファイルは、“ホーム”→“ライブラリ”→“Application Support”→“Google”→“Google Desktop”→“Index”以下に生成される。
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