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オラクルとデル、国内での提携を強化し、エンタープライズ市場への進出を加速

2007年04月04日 16時30分更新

文● 渡邉 利和

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オラクルとデルは4月4日、従来からの提携関係をさらに強化し、エンタープライズ市場への共同の取り組みを推進していくことを発表した。

デルがオラクルの“Certified Advantage Partner”契約を締結

 デルは、日本オラクルが展開するパートナー・プログラム「Oracle Partner Network」の最上位プログラムである「Certified Advantage Partner」(CAP)契約を締結。この結果、デルは日本オラクルとの直接取引が可能になり、日本オラクル製品の直接再販権を獲得、さらに顧客に対するオラクル製品のサポートもデルが直接提供する。

 この提携強化による具体的な施策計画としては、

  • 両社検証済みのOracle Database 10g搭載DEll PowerEdgeサーバ パッケージの提供
  • 両社検証済みのOracle Real Application Cluster 10gシステム パッケージの提供
  • 企業向けOracle 10gシステム 設計・導入・構築サービスの提供(Dell|Oracleオールインワン・インフラストラクチャ・サービス)
  • デルが一次窓口となってオラクル製品の保守サポートを提供
  • Oracle GRID Centerでの共同検証を通じたx86ベースのOracle GRID環境に関するベストプラクティスの推進
  • デルのソリューション・サービス・デリバリーにおけるすべてのオラクル担当コンサルタントで「ORACLE MASTER Platinum」資格を取得
  • 共同でビジネス・パートナーを開拓
  • エンタープライズLinuxの推進

などが挙げられている。

デルが窓口となり、ハードウエア/オラクルのソフトウェアをワンストップでサポート可能に

デルが窓口となり、ハードウエア/オラクルのソフトウェアをワンストップでサポート可能に

 日本オラクルの取締役 システム事業担当常務執行役員 グローバルアライアンス戦略本部長の保科 実氏は今回の提携強化の意義について、「メインフレームによる集中型モデルからスモールサーバによるスケールアウト型モデルへの転換を推進する上で、エンタープライズ市場に向けて次世代のコンピューティング・モデルをきちんと届けられるようになる」と位置づけた。また同氏は、デルが強みを持つ中小規模企業市場に対する取り組みも連携強化を受けてさらに強化していく考えを示した。

日本オラクル取締役 システム事業担当常務執行役員 グローバルアライアンス戦略本部長 保科 実氏

日本オラクル取締役 システム事業担当常務執行役員 グローバルアライアンス戦略本部長 保科 実氏

 グローバルでは、OracleとDellは2003年から強力な提携関係を構築しており、日本でのデルのCAP取得は、グローバルの状況から約4年遅れということになる。この間、DellはOracle製品のリセラーとして大きな役割を担っており、グローバルのリセラーとしてトップのポジションを占めるに至っているという。

すでにグローバルではDellがオラクルのトップリセラーとなっている

すでにグローバルではDellがオラクルのトップリセラーとなっている

 続いて登壇したデルのアドバンスト・システムズ・グループ本部長兼米Dellコーポレートディレクターの町田 栄作氏は、「デルが従来強みとしてきた個々の顧客に対する直接のコンタクトは守りつつ、企業向けに“Trusted Solutions”(信頼できるソリューション)を提供できる会社になっていく」と語った。また、両社の協業関係が単にビジネス分野に留まらず、相互の業務レベルでも支え合っている例として、「Dellの“止まってはいけないビジネス”はOracleのソフトウェアで実行されており、OracleのOracle OnDemandサービスでは約1万台のDellのハードウェアが採用されている」ことを紹介した。

デル アドバンスト・システムズ・グループ本部長兼米Dellコーポレートディレクター 町田 栄作氏

デル アドバンスト・システムズ・グループ本部長兼米Dellコーポレートディレクター 町田 栄作氏

 なお、2006年秋に発表された、OracleがRed Hat Enterprise Linuxを対象に提供するサービス「Oracle Unbreakable Linux 2.0」の再販権をDellが取得していることも明らかにされた。国内での提供に関しては、準備ができしだい、正式に発表されるという。

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