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セイコーエプソン、印刷速度2倍の新型プリンターヘッドを発表

2007年03月28日 00時00分更新

文● 編集部 小浜雅胤

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セイコーエプソン(株)は27日、“マイクロピエゾテクノロジー”をテーマにしたプライベートショー“エプソンビジネス&テクノロジーフォーラム2007”を東京・千代田区の東京ドームホテルで開催した。

マイクロピエゾテクノロジーは、同社のコンシューマー向けのインクジェットプリンター“カラリオ”や業務用の“MAXART”シリーズといったプリンターのヘッドに採用されているインク噴射技術。電圧をかけると変形する“ピエゾ素子”を“ゆがませる”ことで機械的な圧力を生み出し、インクを吐出するというもの。インクの液滴サイズや着弾位置の精密な制御が可能で、高画質と高速印刷を両立できるという。

ドラえもん原画 仮想レストラン写真
会場に展示されていた印刷サンプル。左は“ドラえもん”の原画の複写。紙の黄ばみや鉛筆のかすれ具合も再現されている。右は“仮想レストラン”と題されたブース。ポスターや壁紙、ソファの生地もマイクロピエゾテクノロジーを利用して印刷されている

今回のフォーラムでは、マイクロピエゾテクノロジーを利用したさまざま印刷物の展示とともに、新型のプリンターヘッドの発表も行なわれた。

碓井 稔氏写真
セイコーエプソン取締役生産技術本部長の碓井 稔氏

同社取締役生産技術本部長の碓井 稔(うすいみのる)氏によると、「今まで他社で生産していたピエゾ素子を自社生産できるようになり、プリンターヘッドの完全内製を実現した」という。新型のプリンターヘッドでは、ピエゾ素子を従来の25μm×16層から約1μm×1層へ薄膜化し、電圧による“ゆがみ量”を2倍に上げている。ゆがみ量が上がると少ない面積のピエゾでもインクを吐出できるようになるので、同等の性能を維持しながらインク室のサイズを小さくできる。 結果プリンターヘッドの大きさはそのままで、ノズルの数を増やすことが可能になった。集積度は180dpiから2倍の360dpiに上げられており、従来の約2倍の印刷速度を実現できるという。

パネル1 パネル2

同氏によると、まずは印刷スピードや生産性が求められる製品から新型プリンターヘッドを導入し、量産体制が整ったあと、順次ほかの製品に導入していきたいという。まずは工業製品、順次コンシューマー製品に導入していくとした。

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