(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモとNTTドコモグループ8社は12日、FOMA携帯電話機のうち『SIMPURE N』『SIMPURE L』『NM850iG』『hTc Z』『BlackBerry 8707h』の5機種で、海外で利用できなくなる場合があるとして、FOMAカードの交換を実施すると発表した。
この問題の原因は、一部の海外携帯電話事業者において、国際標準規格(3GPP規格)に準拠しない手順で処理された信号が送信される場合があるため。想定しない信号を受信した携帯電話機は不正信号として処理してしまい、日本に帰国後も圏外になって音声通話およびパケット通信ができなくなってしまう。
問題のあるFOMAカードと該当端末の組み合わせを利用しているユーザーには、ダイレクトメールなどで通知し、ドコモ故障取扱窓口にてFOMAカードの交換をうながしていくという。なお、2006年7月にSIMPURE NとSIMPURE Lについて、同様の事象で販売を一時停止していたが、今回の問題はそれとは別に発生するという。