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【レビュー】インターネットとの融合がさらに進んだ新時代の文書作成ソフト

一太郎2007

2007年02月28日 19時30分更新

文● 木下由美

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常に一太郎を最新状態に保てる
“JUSTオンラインアップデート”

他人と文書をやりとりする場合には、Word形式(DOCファイル)での送受信が必要となるシーンが多い。一太郎2007ではWordとの互換性がさらにアップしている。ただし、Word 2007は文書のファイル形式がWord 2003までとは大幅に変更されており、この新ファイルフォーマットには対応していない。この点をジャストシステムに聞いたところ、「今後何らかの手段で対応を予定している」とのこと。すでにOffice 2007シリーズのユーザーとファイルをやりとりするには、当面は2003以前のファイル形式で保存する必要があるが、続報を待ちたい。

気になる単語を右クリックでGoogle検索

一太郎2007で文書の編集作業中に、気になる単語があればマウスで選択して右クリック。その場でGoogle検索して関連情報などを参照できる

一太郎2007では、ウェブとの連携も強化されている。文書を作成しているとき、また新聞やテレビを見ていて何か調べたい単語があったときに、今や書籍に当たることはまずないだろう。インターネットに常時接続しているパソコンがあれば、その場でGoogleやYahoo!から検索するのが一般的だ。また、市販の辞書ソフトでは、流行言葉(はやりことば)やネットスラング(インターネット上では通用する略語・通称など)を調べることはできない。最新トレンドを調べるにもネット情報は必須だ。そうした状況を踏まえて一太郎2007では、文書中の語句をすぐに(いちいちウェブブラウザーを起動せずに)Google検索することができるようになっている。

さらに、ウェブサイトへの書き込み時に一太郎2007を“ウェブ入力エディター”として利用できるのが、実用上かなり便利だ。ブログやSNS、掲示板などへ書き込む際も、ウェブブラウザーの小さな入力枠と悪戦苦闘せずに済む。

IEの書き込み枠で右クリック

IEの書き込み枠で右クリックするとエディターフェースの一太郎が起動、ここで入力編集作業をすれば、ウェブブラウザーの狭い領域で細かな編集作業にストレスを感じなくても済む

昨年(2006年)は一太郎シリーズの脆弱性を悪用し、不正なコードを埋め込むウイルスがニュース騒ぎとなり、アップデートモジュールが提供されるという事態があった(ジャストシステムの関連情報ページ)。また過去にも、不具合修正などのためにアップデートモジュールが提供されることが少なくなかった。こうした情報収集は自分自身でまめに行なっていないと乗り遅れてしまう。ワープロソフトやテキストエディターは毎日使う物だからこそ、いつも最新の状態にしておきたい。そのためには、アップデートモジュールに関する情報を自動的に収集・告知してくれる“JUSTオンラインアップデート”は、トラブルから身を守るためにも、ぜひ活用したい機能だ。

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