Windows Vista(以下Vista)では、パソコンの起動時間を短縮することを目的に、電源オフ(シャットダウン)ではなく、“スリープ”(XPではスタンバイ)を優先して利用するように、ユーザーインターフェースを変更している。スリープならば通常の起動よりもはるかに短い時間で復旧できるので、パソコンのオン/オフが家電に近い感覚になる。
この機能はWindows Vistaの全エディション(Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimate)でお使いいただけます。
またスリープ自体も機能を改良し、メモリーだけでなく“メモリーとHDDの両方”に現在の状態を保存する“ハイブリッドスリープ”モードが用意され、消費電力を押さえつつ不意の電源断でも安定して以前の状態に復帰できる工夫が盛り込まれている。
XPの場合は、スタートメニューから“ログオフ”または“終了オプション”のボタンを選び、表示されるダイアログで処理を選択していた。一方Vistaのスタートメニューでは、“電源”と“ロック”のボタンが用意されているだけだ。電源ボタンは初期設定ではスリープが割り当てられている。それ以外のシャットダウンやログオフは、ボタンの横の小さな三角マークをクリックして、サブメニューから選択するようになっている。
この連載の記事
-
最終回
PC
次世代Windows「Windows 7」は早ければ09年末に登場 -
第99回
PC
8GB以上のメモリーを認識できる64bit Vista -
第98回
PC
Vista Ultimateのみの特典プログラムが用意 -
第97回
PC
Vista SP1ではデスクトップ検索が自由に選べる -
第96回
PC
効果が薄かったReadyBoostが改善された -
第95回
PC
SP1ではIEEE 802.11nなど新ハード・技術をサポート -
第94回
PC
SP1でユーザーアカウント制御(UAC)が改良された -
第93回
PC
リモートデスクトップ接続が高速化された -
第92回
PC
Vista SP1でファイル/フォルダコピーが高速になった -
第91回
PC
暗号化ファイルもバックアップできるように -
第90回
PC
ドライブを指定できるようになったデフラグ - この連載の一覧へ