日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は19日、東京・新宿区の新宿センタービルにショールーム“NEC・くらし・PC・わくわくリビング Supported by Intel”を同日付けで開設し、オープニングセレモニーが行なわれた。
“NEC・くらし・PC・わくわくリビング Supported by Intel”は、家庭の各部屋にパソコンがあり、各パソコンやデジタル家電がネットワーク化された環境を体験できるショールーム。“LivingRoom”“HobbyRoom”“StudyRoom”などのコーナーが設けられ、それぞれWindows Vista搭載パソコンが設置されている。
これらのパソコンはPLCやIEEE 802.11nドラフトを利用してネットワーク接続されており、LivingRoomのパソコンから各部屋のパソコンにハイビジョン映像を配信したり、HobbyRoomのパソコンからLivingRoomのパソコンにアクセスし動画などのコンテンツを閲覧/編集するといったデモンストレーションが行なわれる。NECの新製品の展示を行なう“TrendCorner”も用意され、ノートパソコン“LaVie”やデスクトップパソコン“VALUESTAR”の最新モデルのほか、携帯電話機などが紹介されている。
オープニングセレモニーに出席したのは、NECパーソナルプロダクツ 執行役員の高塚 栄(たかつか さかえ)氏のほか、ショールームの企画および運営に協力しているインテル(株)のマーケティング本部長の江田麻季子(えだ まきこ)氏、NECパーソナルプロダクツ PC事業本部 マーケティング本部 プロモーション企画部 マネージャーの宮本保之(みやもと やすゆき)氏の3名。
冒頭の挨拶を行なった高塚氏はショールーム開設の目的について触れ、「今後、各家庭が複数のパソコンを所有し、パソコン同士やパソコン・家電間のネットワーク化が進み、パソコン業界は成長の第2ステージを迎えると考えている。そんな中、一度原点に返り、お客様と一緒に体験できる場を持ち、パソコンの使い方をお客様と一緒に作り上げていきたい」と語った。
続いて江田氏が登壇し、「Core 2 Duoプロセッサーやノートパソコン向けデュアルコアCPU“Centrino Duoモバイル・テクノロジ”、デジタルエンターテイメント向けPCプラットフォーム“Viiv(ヴィーブ)テクノロジ”を搭載したNECのパソコンを実際に体験していただける場を目指している」とショールームをアピールした。
そして宮本氏が登壇し、ショールームの概要などを説明した。その内容は以下のとおり。
- 場所
- 新宿センタービル B1(東京都新宿区西新宿1-25-1)
- 電話番号
- 03-3343-1800
- 開場時間
- 11:00~19:00(年中無休)
- 来場目標
- 1500人/月
宮本氏は同ショールーム開設の背景についても触れ、2005年にはパソコンを複数台所有する家庭の割合が1台のみ保有する家庭の割合を上回ったこと、また同年の家庭内LANの利用率も57%に達したことなどを挙げ「今後もパソコンの複数台所有や家庭内LANのニーズは高まっていくと考えられる」と語った。またユーザーの間で、パソコンだけでなくAV機器もネットワークに接続したいというニーズが高まっていることが分かったという(株)情報通信総合研究所による調査結果も披露。そのような背景から、パソコンを中心としたホームネットワークを実際に体験してもらう場が必要だという考えに至ったと説明した。
続いて行なわれた質疑応答では、なぜ同ショールームを新宿に開設したのかという質問に、宮本氏が「独自の調査により、西新宿地区におけるパソコンのリテラシーが他の地域よりも高いという結果が出たため。また新宿駅から伸びる地下通路の通行量が平日で9万人/日、休日でも3万人/日と多いことから、新宿センタービルを選んだ」と回答。また同ショールームは期間限定なのか? という質問には、設置期間は2年を予定していると答えた。その理由は、「同ショールームは、販売店向けにどうすればお客様を引きつけられるのか? ということを発信していく狙いもあるが、2年あれば販売店もユーザーもある程度のレベルに達すると考えているため」とした。
以下、ショールームの展示内容を写真で紹介する。