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ASCII Power Review 第204回

HシリーズコアとRTX内蔵です!

GIGABYTE「AERO 14 OLED」実機レビュー = 爆速と高性能OLED搭載の強力モバイルノートだ

2023年04月01日 10時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 GIGABYTEの「AERO 14 OLED」はその名のとおり、有機ELディスプレーを強く押した14型ノートPCだ。

 DCI-P3カバー率100%の広色域ディスプレーを搭載しつつ、上位機に「Core i7-13700H」と「GeForce RTX 4050」を採用。動画や画像編集用にもってこいのマシンに仕上げられている。

 またディスプレーのリフレッシュレートは90Hzで、キーボードはNキーロールオーバーに対応。ゲーミングノートPCとしても活躍してくれるマシンだ。第13世代のCPUとRTX 4000番台を搭載したニューモデルが、どのようなPCなのかじっくりと見ていこう。

GIGABYTE「AERO 14 OLED」28万9300円

今回はCore i7-13700HとGeForce RTX 4050を搭載した上位モデル「AERO 14 OLED BMF-72JPBB4SP」を試用している

16型に加え14型が登場
CPUの世代が異なる2モデルをラインナップ

 「AERO 14 OLED」は、OSに「Windows 11 Pro 64ビット」、CPUに第13世代(Raptor Lake)の「Core i7-13700H」(14コア[6P+8E]、20スレッド、最大5.00GHz、45W)または第12世代(Alder Lake)の「Core i5-12500H」(12コア[4P+8E]、16スレッド、最大4.50GHz、45W)を搭載する。

 ディスクリートGPUは「NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU」を採用。メモリーは16GB(LPDDR5、増設・換装不可)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。つまりCPUだけが異なる2モデルがラインナップされているわけだ。

・Core i7-13700H版
「AERO 14 OLED BMF-72JPBB4SP」28万9300円

・Core i5-12500H版
「AERO 14 OLED 9MF-E2JPBB4SP」23万7000円

 CPU以外のスペックは共通。ディスプレーは14型QHD+有機ELで2880×1800ドット、16:10、DCI-P3カバー率100%、リフレッシュレート90Hz、VESA DisplayHDR 600 TrueBlack認証、TÜV Rheinland認証、Eyesafe 2.0認証を搭載。ディスプレー上部にはフルHDウェブカメラ(1080p、顔認証対応)とデュアルマイクを内蔵している。

 インターフェースはThunderbolt 4(DisplayPort対応)×2、電源端子(Type-C)、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI 2.1、microSDメモリーカード(UHS-II対応)、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートしている。

 本体サイズは311×220.8×17mm、重量は1.49kg。バッテリーは63Whのリチウムポリマーを内蔵。バッテリー駆動時間は公表されていない。

 本製品の仕様で気になったのが充電規格で、同梱のACアダプター以外では充電できないようで、モバイル用途で利用する際は注意が必要だ。

筐体はアルミ素材。トワイライトシルバーのボディーに虹色のロゴが組み合わされている

本体底面にはリセットスイッチを用意

ディスプレーは14型QHD+有機ELで2880×1800ドット、16:10、リフレッシュレート90Hzを採用

製品版は日本語配列のNキーロールオーバー対応キーボードを搭載

背面にはHDMI 2.1、USB 3.2 Gen1 Type-Aを用意

右側面にはThunderbolt 4×2、左側面には電源端子(Type-C)、microSDメモリーカード、コンボジャックを配置

ディスプレーの最大展開角度は実測128度

パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、クリーニングクロス、説明書(QUICK START GUIDE、WARRANTY CARD)が同梱

ACアダプターのコード長は実測180cm、電源ケーブルの長さは実測120cm

ACアダプターの型番は「A22-130P1A」。仕様は入力100-240V~1.8A、出力20V 6.5A、容量130W

本体の重量は実測1473g

ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測531g

キーボード面の剛性は高く打鍵感は良好
有機ELディスプレーは高性能

 前述のとおり、今回の試用機のキーボードは英語配列だが、日本向け製品版は日本語配列のキーボードが採用されている。

 キーピッチは14型ノートPCとしてはやや狭めな実測18.5mm、キーストロークは実測1.7mm。キーボード面の剛性は高く、打鍵感は良好だ。タッチパッドのクリック感も小気味よく操作しやすい。

 ただ配置が特殊で、Enterの右にHome、PgUp、PgDn、Endキーが並んでいる。日本語入力する際には確定時にEnterキーを押すので、その右にキーがあると誤操作しやすい。個人的にはちょっと苦手な配置だ。

キーピッチは実測18.5mm前後

キーストロークは実測1.7mm前後

キーボードバックライトは明るさを3段階に調節できる

タッチパッドの面積は実測121×76mm

 本製品で特筆すべきはディスプレーの画質。色域を実測したところ、sRGBカバー率は100%、sRGB比は152%、AdobeRGBカバー率は96%、AdobeRGB比は113%、DCI-P3カバー率は100%、DCI-P3比は112%という広色域を確認できた。またVESA DisplayHDR 600 TrueBlack、TÜV Rheinland、Eyesafe 2.0などの認証を取得しており、鮮やかかつ、締まった黒を表示できる。

ディスプレーパネルは有機EL。輝度は公表されていないがDCI-P3カバー率100%の色域を備え、VESA DisplayHDR 600 TrueBlackの認証を取得している

リフレッシュレートは90Hzと60Hzを選択可能

実測したsRGB比は152%、AdobeRGB比は113%、DCI-P3比は112.6%

 フルHDウェブカメラ(1080p、顔認証対応)は、RGBカメラとIRカメラのハイブリッド式だが、室内灯下でも明るく撮影できる。暗部のノイズがやや気になるが、ビデオ会議用途であれば実用上十分な画質を備えている。

ディスプレー上部にはフルHDウェブカメラ(1080p、顔認証対応)とデュアルマイクを内蔵

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)

Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDR proオン)

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