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アスキー的パソコン大解剖 第75回

レイトレ完全対応の「Contorol」や「ボダラン」「GHOST RECON」新作も! 注目の新作PCゲーム (1/5)

2019年10月20日 12時00分更新

文● 松野将太

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 年始の「Apex Legends」登場に始まり、魅力的なビッグタイトルが多く登場したことで、豊作といっていい今年のPCゲーム市場。今年も終わりが見えてきたが、例年、秋から年末にかけては注目タイトルが市場投入されるのも忘れてはならないだろう。直近では、GeForce RTXシリーズを活用した複数のレイトレース効果を反映可能な完全新作タイトル「CONTROL」、人気シリーズの続編である「ボーダーランズ 3」「GHOST RECON BREAKPOINT」といった話題作がリリースされており、すでにプレイする時間が足りていない、というゲーマー諸氏も多いはずだ。

 この記事では、発売されたばかりの注目タイトルのほか、今後登場予定の新作PCゲームを紹介していく。

レイトレーシングで劇的に描画が変化する「CONTROL」に要注目

 空間を移動する光線の追跡をシミュレーションすることで、フォトリアルな画面描画を実現するレンダリング手法である「レイトレーシング」。NVIDIAのGPU「GeForce RTX」シリーズがリアルタイムでのレイトレーシング処理を行う専用ユニット「RT Core」を搭載したことで話題となったが、対応ゲームはなかなか増えず、視覚的な効果も反射のみ、影のみといった限定的な対応が続いていた。

 8月27日に販売開始されたRemedy Entertainment, Plc.開発のアクションアドベンチャーゲーム「CONTROL」は、そのような状況を打破し、存分にレイトレーシングの描画を楽しめるタイトルと言っていいだろう。本作のPC版は「複数のレイトレース効果のすべてに対応する最初のタイトル」であることをうたっており、レイトレース光反射、コンタクトシャドウ、間接拡散照明といった効果を反映させることで、レイトレーシング有効時の描画を劇的に変えることが可能だ。

左がレイトレーシングON、右がレイトレーシングOFF状態のスクリーンショット。本作の舞台となる連邦管理局のオフィスビル内部は、複雑なライティングによって不気味な雰囲気を醸し出している。レイトレースによる反射の効果がよくわかるカットだ

左がレイトレーシングON、右がレイトレーシングOFF状態のスクリーンショット。レイトレーシングでは鏡や窓にキャラクターの姿が映るため、時折驚かされることも。小物の影の形状や深みも、レイトレーシングON時のほうがリアリティーがある

左がレイトレーシングON、右がレイトレーシングOFF状態のスクリーンショット。OFFの描画も悪くないが、ON時と比べればややのっぺりした印象を受ける。本作のようなミステリー・ホラー系のタイトルでは、レイトレーシングの効果は絶大だ

 従来のリアルタイムレイトレーシング対応タイトルである「バトルフィールド V」や「Metro Exodus」では、反射やシャドウの反映が限定的だったこともあり、レイトレーシングONで「変わった場所がわかりにくい」という指摘もしばしばあった。しかし、本作は複数のレイトレーシング効果がしっかりと適用されているため、有効時と無効時の差は非常に分かりやすい。そもそも「CONTROL」は、インターネット上で勃興した共同創作活動「SCP」にインスパイアされたホラー・SF色が強い作品であり、ライティングがより不気味な雰囲気を醸し出すことに成功しているという点でも、これまででもっともレイトレーシングを有効に活用しているタイトルと言って差し支えないだろう。

オプション画面。レイトレーシングの適用は「High」「Medium」の2段階があり、スクリーンショットはすべて「High」の設定で撮影している

 効果の反映はオプションの画質設定から実行できるが、レイトレーシングの適用プリセットは「High」「Medium」の2段階がある。個別の設定にチェックを入れることで、反射やコンタクトシャドウだけを反映させることも可能だ。

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