写真や動画ファイルなどを保存しているとみるみる減っていくのが、ストレージの空き領域。近年はもともとストレージ容量が少ないノートPCを使っている人も多く、次第に赤色に近付いていくCドライブの容量を示すバーを前に、頭を悩ませている人は少なくないだろう。
空き領域が極端に少なくなるとストレージの負担が増え、速度低下や故障の遠因となるだけに、とくにシステムの入っているストレージは余裕のある状態で使いたいものだ。そこでこの記事では、ゼロ円で今すぐとりかかれる空き容量確保の方法から、外付けドライブやNASを導入してPCやスマホの容量不足をまとめて解消する上級者向けのテクニックまで、予算に合わせて効果的に容量不足を解消する4つの方法を紹介しよう。
4種類の空き領域確保方法でストレージに余裕を!
基本的な話になるが、ファイルの作成やコピーをするときはストレージの空き領域が使われる。使用済みの領域に関しては、既存のファイルを更新しない限り書き換えられることはない。空き容量が大きいときはストレージ内の書き込み領域が広く利用されるため負担は少ないのだが、問題は容量が少なくなった時。領域の一部だけが酷使されることになるため、とくにHDDでは速度低下、SSDでは寿命を減らす遠因となってしまう。たとえ容量が残っていたとしても、いっぱいまで使用することは望ましくないワケだ。
言い換えれば、空き領域に余裕があるほどストレージ本来の性能、寿命が期待できるとも言える。ではこの空き領域をどう増やすかだが、これにはイロイロな方法がある。一番シンプルなのは、不要なファイルを削除すること。ダウンロードしたまま使っていないファイル、デジカメからコピーしたものの必要ない写真、古いバックアップファイルなどを削除するだけでも、かなりの空き領域が増やせるはずだ。根本的に解決したい場合は、外付けHDDを増設するのがオススメ。TB単位の領域を増やせるため、空き領域不足が一気に解決する。
こういった方法を、予算レベルごとに4つほど紹介していこう。
<Level 0>
●不要ファイルの削除で空き容量を増やす
空き領域を増やせる目安:~数GB前後(0円)
最も手軽ですぐに効果が得られるのが、“Level 0”となる不要ファイルの削除だ。とはいえ、ファイルを整理し、要・不要を1つずつチェックしていくのは骨の折れる作業なので、なるべくならやりたくない人が多いだろう。