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Windows XP

歴代ベストウィンドウズは何か? (1/5)

2017年03月31日 18時00分更新

文● 編集部

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 いまやみんなが当たり前のように使っているウィンドウズ。その記念すべきバージョン1.0が登場したのは約30年前の1985年秋。おそらく世界で最初に広く普及したパソコン、いわばパソコンの元祖である「Apple II」が登場したのが1977年なので、パソコンの40年の歴史のうち、実に3/4を占める歴史を持っているのだ。その歴史を、編集部のそのへんにいたメンバーで、ゆるゆるっと振り返ってみたところ、意外と発見があったので、倶楽部会員向けの特集としてお届けしよう。

何となく3つの時代に分けてみたら、見えてきた

 30年もの歴史があるウィンドウズなので、その期間は長い。特にパソコンの世界は“ドッグイヤー”などと言われてきた。これは寿命の短い犬の1年は、人間の7倍ぐらい相当するという意味だ。“ムーアの法則”なんてものもある。トランジスターの数は1年半で倍になるというものだ。転じて半導体の性能が、驚くべき速さを維持しながら継続して成長してきたこと、裏返せば高性能が低コストで手に入るということのたとえ(や努力目標)として使われてきた。

 要は1~2年の違いで、技術、そして製品や市場がものすごく進化してしまう現場を目の当たりにしてきたのだ。

 ということで、30年前と今を比較すると相当な落差があることに驚かされる。目安があってもいいと思ったので、大体3つの期間に分けてみた。面白いことに何となく10年ぐらいで3等分できた。

(1)ウィンドウズ黎明期
ウィンドウズ1.0~ウィンドウズ3.1ぐらいまで。時期でいえば「1985年から1994年ぐらいまで」

(2)ウィンドウズ成長期
ウィンドウズ95~ウィンドウズXPまで。時期でいうと一応「1995年から2005年ごろまで」。

(3)ウィンドウズ円熟期
ウィンドウズ XPがずっと使われる一方で、Vista、ウィンドウズ 7、ウィンドウズ 8などが登場。混迷もありつつ、ウィンドウズ 10まで。時期でいうと一応「2006年ごろから現在まで」

 そして日本国内のPC状況を考えてみると(1)の時期はPC-9800シリーズをはじめとした国内のPCメーカーが強い時期で、まだまだパソコンが画一化されていなかったタイミング。それが(2)のタイミングでほぼPC=PC/AT互換機へと統合し、インターネットとともに、パソコン業界がものすごく成長を遂げた。しかし(3)のタイミングでPC自体の成長は徐々に鈍化し始め、モバイルやスマホ、そしてクラウドなどソフトもサービス化。パソコンの使い方自体が再び変化してきた。

──といった変遷がうかがえる。実はウィンドウズの歴史をたどるというのは、パソコン、そしてパソコン業界がどうだったかを知ることになるのかもしれない。そんな感想を何となく持つようになった。

 などと一見、大上段に構えて始めるように見えるこの記事だが、内容自体はいつものまったりしたトークが繰り広げられるのでご安心を。それではスタート!!

☆★☆★☆★ これから話す人たち ☆★☆★☆★

遠藤諭(えんどうさとし)

角川アスキー総合研究所取締役。元月刊アスキー編集長。インターネットやウィンドウズ95が登場し、パソコン業界が大きく成長した1990年代に月刊アスキーを率いていた。


宮野友彦諭(みやのともひこ)

週刊アスキー編集長。1980年代前半にアルバイトとしてアスキーの仕事に携わって以来、30年を超える歳月をアスキーとその編集部で過ごす。


加藤兄(かとうあに)

週刊アスキーでウィンドウズ関連の記事を担当。ASCII倶楽部でもウィンドウズに関わるメルマガを執筆中。新バージョンのウィンドウズが登場するたび特集を企画し、チップスなども収集。ひとつの特集で最大2000以上のチップスを紹介したことも。


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