スマートレンズ以外にもいろいろ使い道はありそうだ
簡単に手元のものやスマホなどが見やすくなる
手持ちのメガネに貼るだけなので、使い道は案外広い。水中メガネやヘルメットのシールド、普段は伊達メガネとして使っているフレームにも貼れる。度の入っていない透明なレンズなら、貼ったルーペの効果を試しやすい。スマホのアイコンや文字が大きく見えるので、手元の画面を読む用途では実用性も感じられた。
ここで、私のレンズデータも見てみよう。測定値では、左右とも球面度数S-1.50、乱視度数Cが-1.50。加入度数ADDは+2.25だ。ADDは、遠くを見るための度数に加える近用の度数であり、貼るルーペ単体の度数を示す数字ではない。
たとえば、球面度数だけを単純に考えると、-1.50のメガネに+1.50のレンズを重ねた部分は、合計がほぼゼロになる。ただし、これは球面度数の話で、乱視まで補正されるわけではない。今回の貼るルーペは、私の処方を正確に再現するものではなく、見え方を試すための簡易的で便利な道具である。
近視用メガネを掛けている人が、手元を見るときにメガネを外すことがある。近視の度数によっては、裸眼のほうが近くにピントを合わせやすいからだ。私が近視用のメガネに貼るルーペを重ね、スマホを見たときの感覚もこれに近い。レンズの組み合わせによって、近くが見やすくなる。ただし、度数や乱視の有無、貼る位置によって多少結果は変わる。
近視用のレンズだけを入れているRay-Ban Metaにも、下部に貼るルーペを試してみた。視線を少し下げてルーペ部分を通すと、スマホのアイコンや文字が大きく見える。スマートグラスの画面を見ながら手元のスマホも操作する、といった場面ではなかなか便利そうだ。
最後は、Rokid スマートAIグラスの度付きインサートレンズを外し、今回の-1.50の貼る近視レンズを貼ってみた。もちろん、遠近両用で乱視も補正する専用インサートレンズには及ばない。それでも、遠くの見え方に変化があり、近視対応として効果を感じることはできた。スマートグラスを試してみたいが、度付きレンズを作るか迷っている人にとって、装着感や見え方を試す方法にはなる。
あくまでお試し用 でも手持ちのメガネで試すのは楽しい
貼るレンズは、きちんと処方に合わせたメガネの代わりではない。気泡や汚れが入りやすく、乱視にも対応できず、貼る位置やレンズとの相性でも見え方が変わる。それでも、数百円から2000円ほどで手持ちのメガネに「近くを見る機能」や「近視補正」を足して試せるのは楽しい。
私が購入した範囲では、AliExpressやAmazon.co.jpで価格に幅があった。スマートグラスの度付き化に進む前の簡易テストや、スマホを読むときだけ使う補助アイテムとして、用途を限定すれば面白い選択肢である。歩行や運転に使うものではなく、まずは座って手元を見る場面で試すのがよさそうだ。

今回の衝動買い
・貼るルーペ(+2.0)
・購入:Amazon.co.jp
・価格:1980円
・貼るルーペ(+1.0)
・購入:AliExpress
・価格:367円
・STICK-ON MYOPIC LENSES(-150)
・購入:AliExpress
・価格:818円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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