マルチクラウド運用対応のモジュール型データ/AI基盤 ― Cloudera EVOLVE 26レポート
Clouderaが5年をかけた技術革新の集大成「Anywhere Cloud」発表
2026年08月26日 09時00分更新
Kona――6年間の長期サポートとゼロダウンタイム更新も提供
今回のイベントでは、クラウド版/オンプレミス版/両対応版の3系統からなる既存製品群の最新の集大成として、既存プラットフォームの新バージョン「Kona」(開発コード、CDP 7.3.2+Data Services 1.5.5)の一般提供開始も発表された。
この新版では、NetApp、MinIO、Dell Object Scale、Vastなど、S3互換のオブジェクトストレージを自由に組み合わせることができ、特定ベンダーへのロックインを避けられる設計になったという。Apache Icebergに対応したREST catalogにより、SnowflakeやDatabricks、Salesforceなど、他社製品ともデータを共有できる点も強調した。
Kona上で稼働する新機能「Lakehouse Optimizer」は、コンパクションやクエリ実行順の最適化などを24時間365日自動で実行し、ストレージコストとクエリ実行速度の両面で効率化を図る。AI関連では、オンプレミス環境での推論機能を一般提供し、エージェント構築・運用ツール「Agent Studio」も正式版として提供を開始した。両氏は、これらを合わせて「AIファクトリー」を構成する要素だと説明。既存バージョンからのアップグレードは、いずれのバージョンからでも一度の作業で完了するよう設計されているという。
Konaは、同社としては初めて6年間の長期サポート(LTS)を提供する。脆弱性(CVE)公開から14日以内の対応を掲げるセキュリティ運用体制も整える。
ブルニック氏とガゴ氏の説明によると、従来の流れをくむKonaが「安定性と大規模ワークロードの継続稼働」を重視するのに対し、新プラットフォームのAnywhere Cloudは「俊敏性と拡張性」を重視するという。そして、2つは対立する選択肢ではなく補完関係にあるものと位置づけられている。
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