マウスコンピューター「MousePro C4-A5A01BK-D」レビュー
“ときどきモバイル”に向いた14型ノートPC「MousePro C4-A5A01BK-D」 割り切った構成だが使い勝手は上々
マルチスレッド性能の高いAMD Ryzenプロセッサを採用
今回試した「MousePro C4-A5A01BK-D」は、CPUがAMD Ryzen 5 7535HS プロセッサ(6コア12スレッド/最大4.55GHz)、グラフィックスが内蔵のAMD Radeon 660M、メモリが8GB(シングルチャネル)、ストレージがNVMe対応の256GB M.2 SSDという構成だった。
一般向けの「mouse」ブランドなどでは、これまでもAMD Ryzenプロセッサを搭載した製品はあったが、法人向けの「MousePro」ブランドで採用するのは本機を含む、今年6月に発表された製品が初めて。マウスコンピューターによると、法人での導入実績が増えてきたことから今回AMD Ryzenモデルをラインアップしたとのことだ。
本機に搭載されているAMD Ryzen 5 7535HS プロセッサは、TDPが35〜54Wとパフォーマンスを重視したタイプ。Zen 3+世代のプロセッサーなので最新鋭というわけではないが、6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高く、マルチタスクが多くなりがちな昨今のビジネス用途にも十分対応可能だと思われる。
そこでベンチマークソフトの「PCMARK10」でPCの総合的なパフォーマンスをチェックしてみた。
総合スコア:5620
Essentials:8576
Productivity:10628
Digital Content Creation:5287
快適に動作する目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上だが、本製品はいずれも大きく上回っている。普段使いやビジネス用途はもちろん、ちょっとした画像編集や動画編集なども快適にこなせる性能を持っていることがわかる。
もっとも標準構成の場合、メモリ容量は8GBと必要最低限で、メールやWeb閲覧、ビジネス文書作成などをメインに使うには問題ないが、マルチタスクを多用する場合や画像・動画編集などのクリエイティブ用途にはやはり物足りなさを感じてしまう。
より快適に使いたい場合は、あらかじめBTOカスタマイズで大容量のメモリを選んでおく方がよさそうだ。あるいは自己責任になるが、自分で増設するという手もある。標準構成の場合、メモリスロットは1基空いた状態になっているので、8GBのモジュールを追加すれば16GBの容量を実現することは可能だ。
ストレージは256GBのNVMe SSDが搭載されている。「CrystalDiskInfo」で確認すると転送速度が高速なPCIe Gen4×4接続となっていた。そこで「CrystalDiskMark」でストレージの性能を測ってみたところ、次の画面のようにシーケンシャルリードで3500MB/sを超えていた。
一般的な用途には十分高速でストレスを感じることはないが、動画などのファイルサイズの大きなデータを扱う場合はより高速で大容量なSSDがほしくなることもあるだろう。BTOカスタマイズでは7000MB/sを超えるSAMSUNG PM9A1シリーズやWD BLACK SN850Xシリーズも選択可能なので検討してもいいだろう。
このほかバッテリーは60Whと大容量のものが搭載されており、駆動時間はJEITA測定法 Ver.3.0準拠で動画再生時8時間、アイドル時17.5時間というスペックになっている。TDPが35Wのプロセッサーとしては駆動時間が長めで、出先でもバッテリー切れの心配が少ないのはうれしい。
ビジネスシーンで使いやすいバランスに優れたモデル
薄型軽量で持ち運びやすい筐体に、AMD Ryzenプロセッサーや14型ディスプレー、豊富なインターフェースなどを搭載した「MousePro C4-A5A01BK-D」。メモリー容量や液晶の色域などの“割り切り”はあるが、ビジネスシーンでの使いやすさはきちんと考慮されており、オフィスや自宅、出先などさまざまな場所で活躍してくれるはず。
突出した特徴があるというわけではないが、本体の質感やキーボードなど細部の造りはしっかりとしており、昨今の部材高騰を考えると性能と価格のバランスも優れている。業務を始め幅広いシーンで使える堅実な製品を探している人や、据え置きとモバイルの両方で使いやすいノートPCを探している人には、有力な候補になってくれそうだ。
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